2014年10月24日
めまいの話 (4)突発性難聴
突発性難聴は急激に起きる一側性の難聴で半数に回転性や浮動性の眩暈を伴う。 原因は不明であるがウイルス原因説が有力である。 症状でつけられた病名のため実際は各種の病因があると思われる。後に聴神経鞘腫が見つかったり、内耳動脈を分枝する脳血管の血栓症であったりすることも稀にある。診断の上で念頭に置いておく必要がある。 眩暈は時間とともに改善していくが難聴は放置すれば回復が難しい。 突発性難聴は2回起きることはない。繰り返せばメニエル病の可能性が高くなる。 人の訴えはバリエーションに富んでいるため、眩暈の主訴で受診される患者さんを診察すると新しい難聴が見つかることがあるのでややこしい。このような時は急いで耳鼻科受診を勧める。 突発性難聴はステロイドが効く場合があり、それは発症早期に使用すると効果が良いということが分かっている。時間との闘いになるので患者さんを急かすことになる。
投稿者:KUSUat 10:13| 日記