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2014年12月22日

漢方セミナー (1)


筑波大学附属病院臨床教授 加藤士郎先生 漢方は西洋医学と違い経験的手法を重視し、治療手段を決定する。 ただし漢方にもエビデンスは認めることができる。COPDへの補中益気湯やうつに対しての半夏厚朴湯の効果の報告、認知症に対しての釣藤散、抑肝散の経験はエビデンスを示している。 大建中湯の腸管運動亢進作用はイレウスに使用され確実な効果をあげている。 抑肝散はセロトニン神経系への作用とグルタミン酸神経系への作用で複数のタイプの認知症に使われている。漢方にも副作用はあるがアレルギーには注意が必要である。柴胡剤は間質性肺炎、麻黄剤は動悸、尿閉、甘草剤は高血圧、浮腫、偽性アルドステロン血症に気をつける必要がある。

投稿者:KUSUat 23:57| 日記