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2015年02月16日

わかりにくい頭痛 持続性片側頭痛




持続性片側頭痛はきわめて稀な疾患です。
毎日連続してみられ、消失する時間がありません。
片側性で反対側に移動しない。程度は中等度で、時に重度となることがある。鼻閉、鼻漏、流涙、結膜充血、眼瞼下垂、縮瞳などを伴う。インドメタシンで完全寛解する。群発性頭痛、片頭痛と間違えられることがある。他の鎮痛剤が全く効かない。女性に多く20歳から40歳が平均発症年齢とされる。
頭痛の患者さんはこれまでたくさん診てきましたが、該当する方はありませんでした。今回、数週間の左全体の頭痛で数カ所の医療機関で診て片頭痛の薬、鎮痛剤、副鼻腔炎の薬を処方されて全く効果がないという11歳の女の子が受診されました。
自律神経症状はなく、症状も一時改善があったという経過でした。
迷いましたが、他に術がなく不全型の可能性を考えインドメタシンを出してみました。25mgの頓用で2回目で完全に症状が消失しました。貴重な経験でした。

投稿者:KUSUat 00:27| 日記