<< 前のエントリトップページ
2015年05月03日

振るえの話 (2)




本態性振戦
姿勢性振戦を呈する代表的な疾患が本態性振戦である。原因は不明だが多くは常染色体優性遺伝を示す。
静止時には起きず、動作時にも見られるが主に姿勢性振戦である。
遺伝性の場合は発症年齢は20代から50代である。振るえは1秒間に5回(5Hz)である。
病理学的特徴はまだ確立されてはいない。
アルコール摂取で振るえが改善されるが、薬物療法ではβ-ブロッカーが有効であり、クロナゼパムも有効である。
手術としては視床中間腹側核の破壊術または電気刺激療法がある。
本態性振戦にパーキンソン病を合併しやすいとする考え方があるが、どちらも高齢では罹患率が高いためそのようにみられるのであろう。

投稿者:KUSUat 12:27| 日記