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2015年06月16日

歯周病と動脈硬化性疾患




東京大学特任準教授 鈴木淳一
歯周病は「歯の周囲の病気」だけではなく全身に悪影響をおよぼす疾患である。
歯周病菌感染は菌血症を起こし循環器疾患の進行に影響がある。心臓弁や大動脈瘤の組織から歯周病菌が検出されている。
急性冠症候群の1/3で口腔内サンプルで歯周病菌が確認されるが慢性冠動脈疾患患者からは全く検出されなかった。
閉塞性動脈硬化症患者の組織の半数から歯周病菌が同定された。バージャー病や大動脈瘤の組織からもその8割から9割以上の比率で歯周病菌が検出された。
歯周病菌がどのような機序で障害を引き起こすのかはまだ確定されてはいないが、障害をきたす重要な要件であるのは確実である。
動脈硬化対策の一つとして歯周病は常に念頭に置き対応しなければならない。

投稿者:KUSUat 23:53| 日記