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2015年08月09日

講演 認知症(1)




認知症と生活習慣病
金沢医科大学高齢医学 森本茂人教授
アルツハイマー病、血管性認知症は生活習慣と関わりがある。
糖尿病、中年期高血圧、中年期肥満、うつ、運動不足、喫煙はアルツハイマー病のリスク要因である。
糖尿病ではアルツハイマー病、血管性認知症両者のリスクが上がる。食後高血糖は注意する必要がある。ただし、糖尿病で血糖コントロールが良好過ぎるHbA1Cが6%未満ではかえって認知症のリスクが上がることになる。低血糖が脳機能の低下をまねくのであろうか。高血圧は血管性認知症のリスクを上げるが、糖尿病合併例では予後は更に悪い。
趣味娯楽、運動は認知機能低下に有効である。野菜、豆類、魚、乳製品の摂取は認知症発症を予防できる。食事は地中海食が良いといわれるが、乳製品を足した和食も良いとされる。お茶、胡麻、大豆、そば、ワイン、コーヒー、オリーブオイルは抗酸化物質が含まれ認知症予防に良いとされている。

投稿者:KUSUat 15:00| 日記