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2015年10月12日

神経学会地方会 富山




薬剤性不随意運動をきたす薬物ではスルピリド(ドグマチール)が重要と思われる。これは胃薬、整腸薬として内科系、外科系で使われる頻度が高く、長期間使われることも多い。特に70歳以上での使用で問題が多いように思われる。パーキンソン症状(硬い表情、遅い動き、小刻み歩行)ジスキネジア、ジストニーなどが出現する。
治療は薬剤の中止であるが、急に中止すると元々あった病気の調子が悪くなるため他剤に少しずつ切り替えて中止していく。
中止によってパーキンソン症状は改善するが、他は薬剤性遅発性ジストニー、ジスキネシアとして改善しないままのことがあり難治であった。
これに対して少量の(3mg/日以下)アリピプラゾール(エビリファイ)が効果的であることが報告された。

投稿者:KUSUat 12:29| 日記