<< 前のエントリトップページ
2016年01月05日

痺れの話 (4)




末梢神経の障害(2)
圧迫によって起きる障害では構造的、動態的原因で障害が引き起こされます。
脊髄に出入りする部分を神経根といいます。この部分は脊椎の変形や骨棘、椎間板のヘルニアにより圧迫を受けます。脊椎でこのような変化が起きやすいのは動きが大きく頻回な頸椎と重い上半身とそれに負荷された荷重を一手に支える腰椎です。片側で症状を出すこともありますが、両側のことも稀ではありません。両側の場合は他疾患と間違われることを認識しておく必要があります。
頸椎から出る神経根は腕神経叢(そう)をつくり上肢のそれぞれの末梢神経にわかれます。この部分では周囲の構造(前斜角筋、鎖骨、頸肋)に挟まれて末梢神経障害が出ることがあります。さらに末梢では手関節部での手根管(正中神経)尺骨管(尺骨神経)、肘部での肘根管(尺骨神経)が弱い部分になります。
下肢では腓骨神経が腓骨骨頭で圧迫されることが有りこの時は知覚障害がなく垂足が特徴的です。

投稿者:KUSUat 21:31| 日記