<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2016年03月01日

痺れの話(6)




薬剤による痺れ
薬剤は知覚神経の障害を引き起こすことがあります。特に脊髄に信号が入る経路の後根部分にある後根神経節細胞は障害されやすく抗がん剤(ビンクリスチンやシスプラチンなど)やアクリルアミドが注目されています。障害は神経細胞体から遠い末梢から進行して来ます。
アクリルアミドは発がん性の点で話題になっています。日常的には焦がした食べ物一般には殆ど入っていて人類は古来より摂取していますが通常の量では発がん性を証明されてはいないようです。ただ神経障害については発がん性ほどには注目を集めていないので未だ分からないとしておいた方がよいでしょう。
薬剤性障害で有名なのはキノホルム(現在は使われていない)で中枢側の神経軸索にも変性を起こしました。それぞれの薬剤で異なるため、特徴を捉えておく必要があります。

投稿者:KUSUat 08:39| 日記