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2016年04月08日

日本神経学会地方会 大阪




機能的脳神経外科の現状
札幌医科大学脳神経外科 三國信啓教授
脳腫瘍特に神経膠腫の場合などは摘出範囲について様々な面から考える必要がある。およそ75%取れれば手術の意味があるといわれるが広汎に摘出できればよいのは言うまでもない。しかし、重要な機能の部分は極力避けなければならない。そのためには脳内の機能局在とその神経連絡経路を前もって確認しておきたい。そのために脳のネットワークをtract graphyで三次元的にMRI画像上に表現し摘出範囲を決定し、ナビゲーションシステムと連動させる。摘出しても機能が残るのは小脳が多い。神経膠腫は術直後、機能が低下していても三か月で回復することがある。

投稿者:KUSUat 21:13| 日記