2016年07月03日
新型CTの導入(3)
CTの性能で(c)ノイズの少なさ(d)X線量の少なさは関連があります。 X線の量が多いとノイズは相対的に少なくなるのです。ノイズ(n)と信号(s)の比S/Nエスエヌ比といいます。この値が多い程きれいな画像をつくることが出来ます。ノイズを少なくするには安定したX線をつくる工夫やX線センサー(デイテクター)を高感度にし、かつ安定させる必要があります。X線の量は人体には少ないほうが良いので減らします。するとS/N比が低下して画像は悪くなります。これを防ぐため生データーの計算に際して逐次近似法(方程式を解く際、最初一つの近似解を推定し、次にこの近似解を用いてさらに精度の良い近似解求めることを繰り返し精度を高める方法)を使いノイズを低減し画像の劣化を防ぎます。(e)データーを使っての新たな画像として、薄い多数の輪切りの画像から様々な方向の断面をつくることができます。冠状断は頭部正面から見た断面です。矢状断(シジョウダン)は頭部を横から見る断面です。また頭蓋骨や頸椎脳表などを三次元的にみる画像の作成も可能となってきました。
投稿者:KUSUat 22:56| 日記