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2016年08月03日

地域医療連携講演会 循環器


冠動脈ステント留置治療と抗血小板薬 小松市民病院内科  東方利徳先生 心筋梗塞は冠状動脈での血栓で起こります。 冠状動脈は右冠状動脈、左冠状動脈主幹、左回旋枝、左前下行枝で構成されます。 できたての血栓は血小板血栓で赤くはありません。血栓を除いたり、溶かしたりして再開通させるのは発症6時間内といわれ、来院時より90分以内にすることを目標にしています。 急性冠症候群は血管内プラークの破綻、糜爛が原因とされます。 ステントは金属性の筒状のネットですが初期のものは金属がそのまま血中に露出していたため、生体反応として金属を覆うよう肉芽が増殖し血管内を狭くしてしまい問題になりました。 そのため2004年より薬物溶出性ステントが開発され使われるようになりました。再狭窄は防げたのですが今度は金属が覆われず抗血小板薬を使う必要が出てきました。現在は術後1ヶ月は2剤以後は1剤の使用が行われています。 ステントは長く、小径で高齢、糖尿病がある人で閉塞のリスクは高くなります。

投稿者:KUSUat 10:12| 日記