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2016年11月01日

薬の話(6)薬の使い方


薬の使い方は効果、効果発現時間、効果持続時間、副作用、代謝経路をおさえておくとその自由度が上がることは言うまでもありません。今回は薬を処方する際の自分自身のスタンスをまとめておきたいと思います。特に新しい薬の使用に際しては2番煎じを心懸けるようにしています。最新のものは当方の理解がまだ深くないこともありますが、数量的に少ない為、効果や特に副作用の全容が出きっていないからです。新薬が出て1年後から使えば、もし新たな副作用があるとすると1年前から使用した人から出現することになります。その様子をみて当方も中止すれば被害に遭うリスクは少なくすることができます。ただし例外はあります。それは他に取って代わる薬がなく待つことがかえって不利になりそうな場合です。またその新薬を開発段階からよく知っていて弱点利点をうまく使いこなせそうな時です。以上のように注意していても支障が出ることはあります。劇的な場合はすぐ対処するのですが、漫然と起きてくる場合が問題です。効果も含めて最近話題になる多剤投与も念頭におきながら投薬の再評価再構成を定期的にすることは重要と思われます。

投稿者:KUSUat 14:41| 日記