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2018年01月03日

先ず思いつきから創める (1)


長い間診療をしていると時々何かに気が付いたり思いついたりすることがある。その中には未だ世間や医療界では過少評価や見逃しされていることもある。 下肢筋力の低下が老化を早めることは世間でも経験的に理解されている。この予防のためには散歩、体操、スポーツジムなど様々なことがすすめられる。しかし私が日常診ている方々はそのようなことができる身体的、社会的状況にない人が多い。散歩をすすめると筋力が無い時点ではかえって転倒を引き起こすし、体操はよく考えられた体操はあるのだが複雑で面倒なことが多く元気な人しかできない。下肢筋肉にはいろいろあるが先ず主たる筋肉、粗大力を出す体を持ち上げる筋の力をつけることが重要です。この筋群の強化ができると他の筋肉の力もついてくるしトレーニングも容易になります。安全に自重を利用してするトレーニングとしてテーブルで椅子に座り、手をテーブルについて立ったり座ったりの半スクワットをします。それとテーブルに手をついて踵を数秒間2〜3cm上げます。この動作は速足の時使う筋肉を使っています。この運動を毎食後行い回数を記入していくことで転倒リスク無く下肢筋力の回復を図ることができます。十年以上前より口頭で説明していましたが上手く理解してもらうことが出来ず数年まえより説明図と記入表を作製して渡すようにしました

投稿者:KUSUat 18:00| 日記