2018年09月04日
南加賀てんかん診療セミナー
知っておくべきてんかん発作 京都大学脳神経外科 荒川 芳輝先生 てんかん発作は事象を表し、てんかん(epilepsy)は疾患を表現します。てんかんはアメリカノのガイドラインでは2年間で21%〜45%の発作リスク、脳損傷やてんかん脳波、異常画像、夜間発作があるものをてんかんとしています。2度目の発症は未治療よりは、早期抗てんかん薬使用の方が発作リスクを下げるとされています。脳腫瘍に付随する場合は発育につれてけいれん発作リスクが上昇し、これは発育のマーカーとなります。脳腫瘍のてんかんの比率は髄膜腫よりは神経膠腫に高いといえます。腫瘍の増殖にかかわると言えます。レベチラセタムの予防投与は発作を減少させ副作用は少ない。ペランパネルは半減期が長く一日一回の投与でも効果が維持できる。ただし急激な増量は眩暈眠気を生ずるため、ゆっくり増量して至適量にもっていくことが望ましい。てんかん発作は自覚がなく分かりにくい場合がある。一点凝視、手の自動症、口の自動症、発作後の朦朧状態、徘徊などもあるので引っ掛かることがあれば精査し絞り込みます。
投稿者:KUSUat 21:35| 日記