2019年11月10日
サルコペニア・フレイルに足腰運動表を使う
クリニックのホームページ「ご挨拶」よりダウンロード可能です 日本サルコペニア・フレイル学会がサルコペニアを診断する基準を作っている。サルコペニアは加齢や疾病による筋肉量減少を意味し、フレイルは活動性抵抗性耐久性の低下を指している。筋肉量が減少してフレイルにもなり、フレイルから筋肉量が減少することもあるのだろう。分け難いので両者を学会名にいれたのだと思われる。予備テストで握力測定とイスからの立ち上がりテストをあげている。握力は男性28Kg女性18Kg未満、立ち上がりテストは5回の立ち上がりに12秒以上かかる場合を目安としている。体全体の筋肉量の2/3が下半身にあり体全体の運動移動に使われる。この力が落ちると生活が大きく制限され更に悪化を招く。予防のためにはトレーニングをする必要がある。筋力強化には負荷をかけなければならないのですが、家庭にはジムにあるような錘や発条、油圧シリンダーを使ったマシーンはありません。しかし自らの体を錘として使うことができます。上にあげた予備テスト(立ち上がりテスト)は最も重要な筋肉の評価をしているのです。逆に表現するとこの動作によって最も重要な筋肉を強化維持できることになります。主要筋肉が強化されれば運動量が上がりその他の筋肉も使われることになり機能が改善します。私のクリニックでは15年程前よりイスからの半スクアットを脳梗塞やパーキンソン病、冬季の運動不足の方にすすめてきました。5年前より分かりやすい図表と記入表をつくり患者さんに渡し最近は少しずつ理解が進んできたように思います。
投稿者:KUSUat 13:12| 日記