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2019年12月07日

医療安全研修 小松市医師会


食物アレルギーと注意薬剤  明祥(株)医薬情報部お薬相談室 山谷正樹室長  相模原病院の調査で食物摂取後60分以内に症状が出かつ医療機関を受診した4851名の内訳は11歳までで90%を占めていました。原因物質では鶏卵35%、牛乳が20%、小麦が10%でした。その他落花生、果物、魚卵、そば、大豆、魚があります。ショックを起こす原因食物は鶏卵25%、牛乳20%、小麦15%木の実10%落花生7%でした。やくざい成分の中に原因食物の成分を含む薬剤には注意が必要です。副腎ホルモンのソルメルコートには乳糖水和物、経口栄養剤エンシュアリキッドにはカゼインが含まれます。イナビル吸入粉末剤、リレンザも同様です。他にカゼインを含むものではタンニン酸アルブミンと乳酸菌製剤があります。リゾチームは卵白タンパクのリゾチームを原料としています。ゼラチンはウロキナーゼ製剤内に、エスクレ坐剤のカプセルに含有している。インフルエンザHAワクチンは発育鶏卵を使うので要注意。MRワクチンや麻疹ワクチン、おたふくかぜワクチンは含量が極めて少ないので鶏卵アレルギーでも接種可能です。

投稿者:KUSUat 20:14| 日記