<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2020年03月08日

新型肺炎の対応は


当院では風邪症状だけで受診される人は少ない。しかし普段通院されている方でインフルエンザや風邪で診療することはある。 風邪症状のある場合は直ぐにマスクを渡してつけてもらう。 インフルエンザの可能性の高い場合はセパレートされた別室で待っていただき診察し他の患者さんと接しないようにする。 インフルエンザ検査を行い陽性であれば薬剤を処方し注意事項を説明し診療を終える。 その後別室の換気を行いアルコール消毒をする。また患者さんの触れるドアノブ、手摺をアルコール消毒する。 今回の新型コロナウイルス肺炎は未だ性質が明らかにはなっていない部分がある。症状が軽い風邪のような場合もあるのでわかりにくい。診断検査がインフルエンザのように簡単に出来ない現状は早急に改善してほしい。たとえ感度が低くて完璧でなくても重症やウイルス量の多い人は陽性率が高いと考えられるので現実に感染源となる人を早く見つけ出せるので流行を制圧することができると思う。簡易検査を圧倒的に量産してほしい。しかし、検査手技が感染拡大をまねくことを考えると厳重な体制をとれる所で行うのが原則になると思われる。 重症の新型コロナウイルス肺炎の患者さんを当院で診る可能性はないと思われる。現在、風邪症状のある方は先ず電話で連絡してもらい重症の人は保健所の相談センターを通すことになっている。 その他の方は通常の診療で診ることになるのだが新型肺炎は軽症であれば殆ど風邪と区別がつかないと言われているので今は軽くても風邪症状のある方はインフルエンザと同様に別室で待機、診察にしている。普段診ている方なので周辺情況が分かりやすいので危険因子を把握し易い。インフルエンザ検査をすることもあるが、この操作が最も感染の機会を増やす可能性が高いので窓を開け実質院外で行うようにし、場合により車に乗ったままで外に向いて行うようにしている。職員の対応は常時マスクを装着し、アルコールで手指を消毒するようにしている。午前、午後の診療終了時にアルコールでドアノブや手摺を消毒する。 以上の対応は現在推奨されている方法を基に考え実行されているものです。(追:その後インフルエンザ検査は飛沫を大量発生する可能性が高いので仮に新型肺炎であった場合のリスクを考え、あえて施行しなくてもインフルエンザの治療をしてもよい対応となりました。)

投稿者:KUSUat 18:23| 日記