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2020年11月15日

脳神経外科学会 岡山 ランチョンセミナー




MCI(軽度認知障害)の進行予防に対するサプリメントの状況 森山神経センター病院 堀 智勝先生
現在65歳以上の1/7に認知障害があると言われ2025年には1/5になると考えられています。また最終的に男性45%女性65%平均50%が認知症になるとされます。治療には日本ではコリンエステラーゼ阻害薬3種類とメマンチンが使われています。しかし使用により転倒が増加し認知症状も余計に進行している可能性があります。画像検査でも萎縮が進行するとの報告が有ります。フランスでは上記4剤は認められていません。フェルガード(商品名)はフェルラ酸とガーデンアンセリカを合わせたものです。前者は米ぬかより抽出されたポリフェノールで抗酸化作用、抗炎症作用があります。後者はコリンエステラーゼを抑制しアセチルコリンの放出をふやします。我々はフェルガードを使用し24週48週で評価し認知症状の改善、抑制の効果を確認しました。他にもサプリメントによる効果の報告がありますが3ヶ月4ヶ月の短い期間の報告です。鶏肉からのアンセリン/カルノシン、クルクミン、腸内細菌の1種などで効果の報告があります。また人参養栄湯がアルツハイマー病に効果があるという発表もあります。てんかん、アルツハイマー病は神経細胞の障害と考えられていますが実はそれを支える神経膠細胞の障害の可能性もあります。それらに対してMガード(商品名)がありますが、このサプリメントも期待できると考えております。

投稿者:KUSUat 21:45| 日記