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2021年12月19日

アレルギー性鼻炎とCPAP




アレルギー性鼻炎は花粉やハウスダストが原因で起こされる鼻炎で鼻閉を起こし大量の鼻汁が出て経鼻呼吸に支障をきたします。 CPAPは睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療として確立された治療法です。この一年、慢性期脳梗塞の患者さんで検査すると半数以上でSASで重症例ではCPAPを導入しています。そのなかで 一日中持続するアレルギー性鼻炎の方がCPAPを装着すると、装着中は鼻閉や大量鼻汁が改善するということがわかりました。部屋の空気が変わった訳でもないのに何故改善するのか疑問でした。陽圧をかけるので気道が拡張するので鼻閉が改善することはあると思われます。では鼻汁の減少は何故なのか考えてしまいます。鼻汁の分泌にも当然エネルギーが必要なわけで、それを物理的に抑えているのでしょうか。CPAPは鼻だけを覆う小さなマスクを装着します。また鼻孔を覆うマスクを使うこともあります。両者を比べると後者の方が鼻閉の改善度が高いのです。理由は尾翼部は柔らかく、その部分の鼻腔では鼻マスクタイプでは圧差が無いのに対し鼻孔マスクタイプでは鼻孔入り口から鼻腔内圧が外に比べて高く気道が開きやすいのだと思われます。夜間の口呼吸を避けるためや鼻水による不眠に対してアレルギー性鼻炎患者に対するCPAP導入は誰も提案したことがないと思います。ただ現象としては興味があります。 

投稿者:KUSUat 18:10| 日記