2022年02月22日
CKD講演会
CKD(慢性腎臓病)は従来の疾患分類とは異なり、腎障害の存在と糸球体濾過値(GFR)に基づき末期腎不全や心血管障害のリスクとして包括的にとらえる概念です。定義は尿異常、画像診断、血液、病理で腎障害が明らかな状況にあること(特にタンパク尿の存在重要)。GFR(糸球体濾過値)が60ml/分/1.73平米 以下の状態の両者または一方が3ヶ月以上持続するのが条件です。GFRの算出にはクレアチニンクリアランスが使われてきたが畜尿の手間がかかり便法としてクレアチニン値と年齢、性、から推算する推算GFRが使われるようになってきた。糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬は腎不全の進行を遅らす作用と心不全の進行を妨げる作用が有ることが分かってきた。ダパグリフロジン(フォシーガ)は初めて保険適用が認められたSGLT2阻害薬です。糖尿病の薬ですが非糖尿病患者に使用しても低血糖になることは無いようです。むしろ糖尿病患者で他の糖尿病薬を服用していた時、低血糖になることがあります。使う条件としては推算GFRが25〜75の条件で使います。尿に糖が出るため利尿が進み脱水に傾くので水分補給には注意が必要です。また尿に糖が排出されるため尿路感染や陰部感染を起こさないような管理が必要です
投稿者:KUSUat 00:02| 日記