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2022年03月11日

内科学会教育講演 糖尿病とAGE




昭和大学内科学 山岸昌一教授 糖尿病は健康寿命を15年短くすると言われています。死亡リスクも1.8倍と上昇します。高血糖は癌、大血管障害、心房細動、心不全を引き起こします。高血糖はAGE(終末糖化産物)の生成を促進しそれは蓄積していくのです。つまり高血糖の暴露歴が様々な疾患誘発に関連しているのです。AGEは元に戻らないと考えられます。糖尿病の指標であるグリコアルブミンやHgA1CはAGEの前駆物質なのです。AGEは老化物質であり炎症を起こします。またAEGはAGE産生を促進する positive feed backをきたします。AGEは血管内皮機能を障害します。AGEはタバコ、ストレス、甘い物の過食、運動不足、睡眠不足、朝食をぬく、揚げ物、加工品などで増え、乳酸菌とは逆相関します。糖尿病治療薬のSGLT2阻害薬はAGEのレベルを下げ血管の硬さを改善します。また近位尿細管での糖毒性をブロックします。AGEをブロックする薬剤が開発されてきました。臨床にも使われるようになってきたのです。

投稿者:KUSUat 14:57| 日記 | コメント(0) | トラックバック(0)

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