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2022年05月21日

神経学会総会 高齢者てんかん診療




高齢者とてんかん 京都府立医科大学脳神経内科 田中章浩先生 てんかんの有病率は75歳以上で最も高く1000人あたり14.8人である。施設入所や入院に限ると10人に1人という高い数字になる。発作型は複雑部分発作や二次性全般性発作が多い。複雑部分発作では意識減損が30秒から3分間が多い。動作停止、凝視で始まる。自動症は口舌手等を目的もなく動かす。発作後朦朧状態(近似記憶障害、健忘)を呈する。緩徐な意識回復で側頭葉てんかんで見られることが多い。原因としては脳血管障害が多く認知症でも多く認められる。治療はレベチラセタム単剤低用量でコントロールできる。脳波は徐波はよく見られるが棘波などは上手く捉えられないことがあるが繰り返し検査することで検出率を上げることが出来る。認知症とてんかん 宇多野病院脳神経内科 木下真幸子先生 てんかんは認知機能障害をきたし、認知症はてんかん発作を合併することがあるという関係があります。症状は脳局在機能と関連して出現します。リバスチグミン等抗認知症薬剤は発作誘発きたすことがあるため注意して使用することは重要です。

投稿者:KUSUat 23:35| 日記