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2022年05月28日

神経学会総会 レビー小体認知症




パーキンソン病に伴う認知症(PDD)とレビー小体型認知症(DLB)の病理所見はほぼ同一である。初期症状がパーキンソニズムが主か認知症が主体かによってよって区別されているが両者を合わせてLewy Body Dementia(レビー小体認知症)という考え方が受け入れられるようになってきた。最近のDLBの診断基準の中には認知機能の変動、幻視、RBD(レム睡眠行動障害)とパーキンソニズムがある。DLBの認知機能低下は注意、視空間認知、遂行機能障害が主体となる。 
脳神経内科と精神科が診るDLBの違いは精神科ではPsychiatric-onset DLB であるのかもしれない。薬剤誘発性のDLB類似の症状はその後のDLB発症の予測マーカーとなる可能性がある。DLBにおいてL-dopa使用は薬剤誘発性精神病の懸念があるが必ず出現するものでは無いようである。

投稿者:KUSUat 11:51| 日記