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2023年04月03日

パーキンソン病の治療シンポジウム2023


パーキンソン病(PD)と睡眠異常 国立精神・神経医療研究センター 皆川栄子先生 PDにおける睡眠の異常はその進行に関係する。PDにより睡眠異常は進行し睡眠異常によりPDは進行するという双方向性が考えられる。患者の98%に経過中になんらかの睡眠異常が認められる。夜間不眠が最多で50〜90%に出現する。日中の過剰な眠気、レム睡眠行動障害、レストレス ェッグズ症候群、周期性四肢運藤障害、睡眠時無呼吸症候群などである。夜間不眠の特徴は入眠困難より睡眠維持の困難が多い。原因も多岐にわたりPDの病理からの他、薬剤の副作用の場合もある。またPD患者は主観評価と客観評価にずれがあり過少評価する傾向がある。中途覚醒が多いとアルツハイマー型のリスクが1.5倍になると言われる。慢性不眠でPD発症の率が上がり、睡眠時無呼吸症候群でも上昇する。その両者を伴う場合は更に発症や進行のリスクが高くなる。中途覚醒が少なく良い眠りができると病気の進行が遅くなるのではないかと思います。また運動も病気の進行を遅らせることが分かっています。 

投稿者:KUSUat 17:06| 日記