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2024年01月01日

年の初めに


今年の目標は良性発作性頭位めまい症の新たな治療法を検証確立し広く知ってもらうことを目指そうと思います。 良性発作性頭位めまい症(BPPV)の治療は10年程前に,眩暈発作誘発刺激閾値をBPPV特有の減衰現象獲得刺激閾値が下回っているとの予測で試験的に始めました。改良を加えて最近は中等症や軽症ではほぼ全例で効果を確認出来ています。ただ重症での経験は少数で、確定出来るまでの症例数はない状況です。めまい診療の専門の耳鼻科医やめまい治療を熱心にやっておられる耳鼻科の先生に共同での研究を提案しましたが理解を得ることはありませんでした。そこで私の脳神経内科の恩師に最もめまい研究の実績のある先生を教えてもらい意見を伺うことにしました。その先生の話でBPPVの原因の半規管迷入の耳石片は微小耳石片の集合でこれが離合するとする説を踏まえると私の考えた方法が説明できる可能性があるとの指摘を受けました。そのことを念頭に更に改良を行い、最近例では一度の手技で治癒してしまう例が3例あり大きな自信を得ることができました。これからの研究は協力して検証、確立する方向で進みたいと考えています。この方法「微小頭位変換法」(減衰法から改め)が世の財産となるよう頑張りたいと思います。

投稿者:KUSUat 10:34| 日記