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2024年06月01日

脳神経外科コングレス


慢性硬膜下血腫の治療 名古屋大学脳神経外科 永島吉孝先生 慢性硬膜下血腫の手術後再発率は10%〜20%と言われ医療費も倍を越えることになります。薬物療法としてはステロイド、トランサミン、五苓散等を使うことが有りますが主には術後の再発予防として使われます。手術は穿頭または開頭でなされますが穿頭によるものが再発率は少なく、術後ドレイン設置の方が再発は少なくなります。また7日目に血腫腔内に空気を残すものは再発が多いと言えます。血腫腔内の洗浄の有無は再発率に大きな影響は有りませんでした。ただ洗浄液が人工髄液と生理食塩水で比べると人工髄液で再発率は少ない傾向にありました。また洗浄液を体温に加温すると再発が少なくなりました。つまり加温人工髄液で洗浄すれば再発率を更に下げることができるとも考えられます。

投稿者:KUSUat 19:16| 日記