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2014年04月11日

中島美嘉ライブ in 金沢2013

  2013年7月13日久々に石川県金沢市:本多の森ホール「旧厚生年金会館」でライブを見た。アーティストとしてお気に入りの「中島美嘉」だ。最後部中心で終始席に着くことなく仕事目線、

  もちろん盛り上がりつつ。新横浜アリーナ・武道館と異なり手狭な感じはぬぐえないが、こういうステージこそライティングの見せどころだ。プロ用語過ぎで分かりにくいか。

 音響ミュージックコンポーザー+ミキサーからのDMXアウトプット。私は過去少しなら音響周りも扱ったが今回のメーカーは知らない。肝心のライティングDMXデイマー「調光」は、中規模ステージ用「PDX社:DMXライトコマンダー」だ。

  ステージ演出はDMX512その名の通り「512チャンネルつまり512台以上の照明機器+シーン設定数」トータルがリアルタイム・オートリンクしても超えてなく、拡張メモリ・DMX512の2台並列接続など無しのスタンダード仕様1台だ。

  いくらセミプロでもステージ個々のLEDスポットなどメーカー・容量・可動角までは軽くは暫定化はしたが確定には至らなかった。結局「中島美嘉」本人と楽曲の方に「はまった」からだ。

 オープニング2曲はハードテイストで以前解説した、「ももクロ」ライブばりのムービング、カラーLED演出全開で狭角のレーザー・揺らぎ・拡散演出など複雑だ。しかも3Dとはいかないがバックウォールに750Wクラスの2Dプロジェクションマッピングで奥行き感を演出。コンテンツは外部のCGクリエーターに依頼したのだろう。

 ここからはスローバラードが立て続けに3曲続く。1曲目:左右からの狭角フロアウォッシュでトップからやや揺らぎのスポットライティング。2曲目:トップから広角のスポット「美嘉」が左右に移動で楽曲「ORION」仕様の星座イメージ大小ランダム複数円の「ゴボ」使用。オーソドックスだがベーシックなフロアライティング。

 「ゴボ」とは業界用語で金属の板を投影したい形状に打ち抜いたフィルターだ。これをスポットライト前面にはめ込むと陰影が演出できる。3曲目はトップからは狭角スポットライティングで今度はフロアでなくバックウォールへの左右からの狭角ウォールウォッシュ。同様バラードテイスト楽曲3連発でも飽きない工夫があったが、ベースは白色光の「ピュアさ演出」である。

 ムービング、カラーLEDや2Dプロジェクションマッピングなど随所に「今風」はみられたが、先述の「ゴボ」がかなりの頻度で多用されており、ステージ天井裏「キャットウォーク」伝いで熟練者が移動「ゴボ」交換を頻繁におこなっていたはずだ。

  この規模であれば、アルバイトを少々雇えば設営〜撤収まで1社で済むはずだ。少々疲れたのでタバコ休憩で外に出た際「スタッフバッジ」同年代の男性が電話していた。関西なまりでどう見ても照明関連の業者だ。同じ穴のムジナでピンとくる。

  多分このライブは大阪の舞台照明業者がプロダクションの依頼を受け、3tトラックでやってきたのだろう。散々解説したが私は建築照明専門でステージ照明専門ではないぞ。

  ちなみにお気にの楽曲:LIFEのクライマックスのワードは北陸新幹線と同じ「かがやき」だぞ!

The End!

投稿者:Lighting-TOat 16:02| その他 | コメント(0) | トラックバック(0)

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