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2010年8月19日

金沢ミステリ紀行4

 金沢ミステリツアー第2日目、10月4日(日)も良い天気でした。

 まず天徳院に行きました。
 ミステリとは関係ないのですが、からくり人形劇があるということで行きました。
 からくり人形劇は思ったより動きが少なかったのですが、
住職の話を聞いていたので話はよくわかりました。
 天徳院の奥には巨大なカラス天狗と天狗とお稲荷さんの顔があり、
その巨大さにビックリしました。
 廊下の柱にもいくつか天狗の面があり、
天狗の面をずらっと並べた斜め屋敷の部屋はさぞかし気持ち悪かっただろうと思いました。
 腹を割って見せている像?もあり気持ち悪かったです。

 次に忍者寺こと妙立寺に行きました。
 ガイドさんがとても上手な女性で、若くてかわいくてよかったです。
 ところどころに落とし穴、隠し部屋、トリックがありツアーの皆さんは大喜びでした。
 特に滑車には異常に反応を示していました。
 忍者寺で殺人事件が起きるという話で盛り上がりました。

 忍者寺を出てから、W坂の上で降りてもらって
W坂を歩いて下りてもらいました。
 吉村達也さんに『金沢W坂の殺人』というミステリがあります。
 もしかして何人か降りてこられないのではないかと思いましたが、
皆さん無事降りてきました。

 昼食は金沢名物グリルオーツカのハントンライスを食べました。
 これは本城英明さんの『金沢加賀友禅殺人事件』の中に出てきます。
 ハンガリーのハンに、マグロのトンで、白身の魚のフライとエビのフライが
オムライスの上にのっているものです。金沢で作られたと言われています。

投稿者:keita2at 07:06 | 日記 | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年4月13日

グラディス・ミッチェル

2008年9月23日に金沢ミステリ倶楽部第5回例会が行われ、6名が参加しました。

今回は、グラディス・ミッチェル作/『ソルトマーシュの殺人』を合評しました。

作者グラディス・ミッチェルは、日本ではあまり作品が翻訳されておらず、そのため、いわゆる黄金時代の末期に活躍した過去の人だと思われてきたふしがありますが、実は女王アガサ・クリスティに匹敵する作家歴をもち、ときにクリスティやセイヤーズと並び称されるほどの存在として、本国では非常に評価の高い作家であります。
彼女は、精神分析学者で、魔女の血を引くともいわれる名探偵ミセス・ブラッドリーを探偵役としたシリーズで、英国ファルス・ミステリを代表する作家となりました。
今回の合評では、主に、ミッチェルのオフビートな魅力・・ファルス・ミステリとは何かということや、彼女が生んだ、ミセス・ブラッドリーについて語り合いました。
お約束の展開をはずしたり、本来なら盛り上がるはずのないところで突如盛り上がったりする面白さは、ミッチェルの魅力ですが、奇抜でエキセントリックな内容であるにも関わらず、その語り口は全く扇情的ではありません。
そのミスマッチさ、オフビートな魅力は、トリックやフェアプレイを重視する読者には、なかなか受け入れにくいものがあるかと思われますが、しかしそここそ、彼女の作品を際立たせる、独特の魅力として、ミステリの奥の深さ、幅の広さを読者に感じさせるでしょう。
ミッチェルがその中に入る、「ファルス派」ですが、代表的な作家には、ミッチェル、マイケル・イネス、エドマンド・クリスピンなどがいます。
奇人変人が多数登場し、ひねったユーモア、奇想、ドタバタ騒ぎなどを特徴とするファルス・ミステリは、英国ミステリの重要な一翼を担ってきました。
日本ではあまり多数の読者を獲得してはいないと思いますが、ミステリは奥が深いなと思わせられる作品が多くありますので、皆さんも一度試してみてはいかがでしょうか。

字数の関係で、詳しく書けませんが今回は、参加者のオススメの本の紹介をしたり、「クールド」という推理ゲームをしたりして楽しみました。(Kさん記)

投稿者:keita2at 22:25 | 日記 | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年4月10日

第1回例会

2008年5月17日に第1回例会が開催されました。
参加者は6名で、まず自己紹介をしました。

続いて
会の活動について確認しました。
会誌を出すには会費が必要ではという意見もありましたが、
オフセットのような立派な物は作らないので、
今期は会費なしで、ということになりました。

その後石持浅海さんの『賢者の贈り物』から表題作を読みました。
カメラを売ってデジカメに替えた夫に妻は
何故フィルムをプレゼントしたかという「日常の謎」ミステリを
途中まで読み、各自その真相を推理しました。
原作よりも良いのではという解決がたくさんありました。
 
例会終了後3名の参加で古本屋ツアーが行われました。
広坂書房、文学堂、明治堂書店、
そして金沢文圃閣と4軒も回りました。
特に最後の店では無造作に本が積んであって
掘り出し物が多く、喜ばれていました。

投稿者:keita2at 21:59 | 日記 | コメント(0) | トラックバック(0)

きっかけ

金沢ミステリ倶楽部を作ろうと思ったきっかけは
3年前に石川県立図書館で行われたおしゃべりサロン
「ミステリの楽しさを語ろう日本編」でした。

おしゃべりサロンというのは石川県立図書館で
職員やボランティア講師がその人の趣味・特技から
講義やミニ講座を行うものです。

その時に日本のミステリ展があり、
乱歩の色紙や『貼雑年譜』や塔晶夫の生原稿などが
展示されました。

そしてその展示品の提供者である
東京創元社の元編集長戸川安宣氏が来て
おしゃべりサロンがありました。

その時に集まった20人くらいミステリ好きの人たちと
いろいろお話できたことがとても楽しかったです。

その経験からミステリ好きの人を集めて
サークルを作ったら楽しいだろうと思い
作ってみました。

最初は職場の人や、
おしゃべりサロンに参加した人などに声をかけて
人を募りました。
またホームページを作って参加を募集しました。

そして二年前の2008年5月17日に
第1回例会が開催されることになりました。

投稿者:keita2at 06:18 | 日記 | コメント(0) | トラックバック(0)

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