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2011年02月28日

そして扉が閉ざされた

第23回例会(2010年6月19日)の参加者は9名でした。
堂島ロールを食べながらの近況報告をしました。

◆近況報告
・ワールドカップ語りたい。『小暮写真館』、読むのにけっこうかかった。『夜行観覧車』あっという間に読めた。
・ワールドカップ語りたい。『告白』映画の前に読んだ。ゾンビもので『ワールドウォーゼット』、今年のベストかもしれない。
・金沢を舞台にNHK解説員が書いた本を読んだ。
・『新参者』結末が知りたくて読んだ。Nさんが言っていた「チェイス」見たら面白かった。午前中に「告白」見てきた。小学生に見せたいけどR指定で残念。ゲーム「琥珀色の遺言」話をいろいろききに行かなければならない。
・中野ブロードウェイに行った。フィギュアがいっぱいだった。『告白』『スカイクロウ』一気読み。『そして扉が閉ざされた』すぐ読めた、ブックオフで『そして』を探したのと同じくらいの時間で。『坂の上の雲』全8巻、どのようにドラマ化したのかがミステリー。
・『新宿鮫』読んだ。←「捨てた」(Hさん)「2が良い。悪者がかっこいい」(Iさん)「後の方が上手、長いが」(Nさん)
・畠中恵読んだ。『刻まれない明日』最後の章の謎解きががっかりした。読む人は最終章だけ読まない方がいい。宮部みゆきと司馬遼太郎が好き。
・Nさんから貸してもらった『映アムリタ』がすごく面白かった。衝撃的だった。←「何を言ってもネタバレ」(Nさん)  他の人から貸してもらった『深海のYRR』、p500の上中下巻で長い。パニック小説。

◆合評『そして扉が閉ざされた』(岡嶋二人)
岡嶋二人は『焦茶色のパステル』で乱歩賞を受賞してデビューしました。日本には珍しい合作者で、泥臭くない都会的なミステリを書きましたが、やがてコンビを解消しました。『焦茶色のパステル』『あした天気にしておくれ』『99%の誘拐』『クラインの壺』などがオススメです。今回読んだ『そして扉が閉ざされた』は核シェルターに閉じこめられた男女4人が自分たちの中から過去の殺人の犯人を探さなければならない状況に陥るミステリです。
・設定が面白かったが、活かされていない。犯人はおーっとなった。なぜ閉じこめたのか最後までわからない。
・面白かった。2日で一気読みした。設定が面白い。タバスコが偶然すぎて、話を混乱させるためだけだった。
・閉塞感の中で謎が解き明かされるのが良かった。青春物だが、大学生というのが嫉妬で許せない。
・途中でトリックがわかった。単独で閉じこめるのは無理だろう。インターフォンとか詳しすぎる。閉じこめられたらもっと本能で出ようとするのでは。
・早く読める構造。サスペンスがある。会話がだるくて、中だるみした。トリックはなるほどねと思った。性格をクリスティーのように書き分けている。特徴だったところがない今風の若者。母親の登場が無理っぽい。暴くための設定にしすぎた。
・本格だから、○○○(略)と思って読んだらなるほどだった。凶器がうまくいくか。母親がどうやって下に運んだのか。
・深読みかもしれないが、凶器をなぜ○○○(略)。終わり方に無理がある。青春ミステリで読みやすい。
・忘れていて再読してビックリした。クローズドサークルで好き。現代では閉じこめる理由は書かれない場合が。食べ物がカロリーメイトばかりではイヤ。トリックを活かすか、人間ドラマを描くか。
・トリックがすごい。会話が多くて読みやすい。
・男二人がケンカしたり協力したりケンカしたりとどうなっているんだと思った。
・『おかしな二人』にまずトリックがあってそれに合わせて人物を設定していったと書かれていた。「人物は駒でしかない」とも。
・鮎美さんには煙草を吸ってほしくない。
・「好き」が動機になっている。
などなどいろんな意見が出されて盛り上がりました。トリックは評価が高い一方、核シェルターに閉じこめる設定に疑問を持たれた方が多かったようです。

投稿者:keita2at 18:48| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

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