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2011年01月28日

続・低糖質食

小西です。

主食を抜いておかずだけを食べる「低糖質食」

糖尿病患者さんが糖質を食べると食後高血糖になるので

それを防ぎましょうという治療食です。

ではどのくらい血糖を上げるのか?

個人差がありますが

1型・・・糖質1gに対して血糖値が約5mg/dl

2型・・・糖質1gに対して血糖値が約3mg/dl

上昇するといわれています。

合併症を防ぐための目標血糖値は

食後1時間180mg/dl以下です。

なので自分の空腹時の血糖値を測定することで

糖質の食べられる量が分かります。

例えば2型の人の場合

空腹時血糖値が140mg/dlであるならば

180mg/dlとの差は40mg/dl

糖質1gにつき血糖値が約3mg/dl上がるため

40÷3=13.3g(1食分)の糖質が食べられる

計算になります。

ですから市販されている炭水化物の量を見ることで

自分が食べられる食品を選ぶことが出来るのと

おかずがたくさん食べられるという利点がありますし

このように食べる糖質の量によって

食後血糖値の予想がつくので「インスリン量が調整できる」

という利点もあります。

ただし通常の食事にくらべて食費は約1.5倍高くなります。

と、いうのも砂糖などの甘味は使えません。

どうしても甘味が欲しい場合は

「血糖値を上げない特殊な甘味料」が必要になったり

おかず中心のメニューになるため

野菜類・肉類・魚介類・卵・大豆製品の使用頻度が

多くなる
からです。

それでも糖質が血糖値を上げることは事実なので

今後の糖尿病治療食がどのように変化するのか

私も糖尿病専門医とともに勉強します。

なお「低糖質食」をやってみようかな〜と

考えている糖尿病患者さんのなかで

「腎臓の働きが悪い人・経口血糖降下薬を使用

インスリン治療をしている人」は

必ず医師と相談してください。

低血糖を招くので危険です。

血糖値が気になる方は

早めの受診、あるいは管理栄養士までご相談下さいね














投稿者:きじまHPat 17:01| 食育 | コメント(0) | トラックバック(0)

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