2020年02月25日
介護ロボット開発事業に協力
厚生労働省からの委託を受け、一般社団法人日本作業療法士協会は、ニーズ・シーズ連携協調のための協議会を全国各都道府県に 50 箇所設置するとともに、プロジェクトコーディネーターを育成・配置し、介護ロボット等について開発すべきテーマと具体的な機能の提案を報告しました。
石川県では、昨年度は介護現場の聴き取りを、今年度は介護ロボットを試作し、当ふぃらーじゅ両施設にて3種類ともに試用する機会を得ました。
ロボットの定義
・情報を感知(センサー系)
・判断し(知能・制御系)
・動作する(駆動系)
『ロボット政策研究会より』
介護ロボットは「介護サービスを支援する先端機器・システム」「ロボット技術を活用した福祉用具」と位置付けられます。
介護現場では、移乗・排泄の介助負担が問題であるが、その上に認知面の問題が加わり、見守りに時間を要する一方で各種介護機器(介護ロボット)は、高額、セッティングが複雑、使用する対象者が限定されるといった理由から現場への導入・普及が進まない現状にあります。今回、介護者が扱いやすいロボットで、?デイルームでの見守り、?トイレ排便時の転倒転落予防の見 守り、?居室で何度も介護者を呼ぶ方への声かけ等の生活場面において、介護者の見守りの時間を削減する介護ロボットの開発を目指しました。
いくつかの課題について検討し、3種類のロボットを考案・試作しました。
?デイルームバージョン:多くの利用者をデイルームに連れてくるため、待っている方に声かけできない。声かけを促し食事前に覚 醒レベルを上げたい。
?トイレバージョン:排便をするのに時間を要するとき、介護者はその方の状況が気になり幾度となくトイ レに行き、声かけを行う介護負担が大きい。
?居室バージョン:日中、夜間を問わず不穏状態で大声で叫ぶ方への声かけを タイミングよくしてあげられていない。 ???いずれも有効な声かけ内容の明確化が必要。
当施設には、金沢工大の先生と学生が来設され、ロボットの効果検証も行いました。
特にトイレバージョンでは、日ごろ傍でトイレ動作工程中張り付き見守りが必要な方が、ロボットの声掛けに返事をし、ゆっくりと座って待つことが可能でした。
2月16日は、いしかわ総合スポーツセンターの介護ロボット展示会が開催され、最新の商品化されている介護分野のロボット機器を見てきました。
投稿者:リハボスat 16:02| 通所リハビリ | コメント(0) | トラックバック(0)