<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2014年06月15日

学術講演 心房細動の診かたと治療




学術講演会 心房細動の診かたと治療

東邦大学池田隆徳教授
心房細動は脳塞栓の最も大きな原因疾患である。持続性、発作性いずれにおいても塞栓発症リスクは変わらず、抗凝固薬が予防の主体になる。
日本では150万人以上が心房細動に罹患していて80歳以上では5%にあるといわれる。ストレス、深酒、不摂生をさけると3割は減少するといわれる。
心房細動には迷走神経緊張型(夜間)、交感神経緊張型(日中型)、混合型(自律神経型)があるが、それらのコントロールの薬剤選択は異なる。
夜間型は抗コリン作用のあるシベノール、日中型はメインテート、自律神経型はサンリズムが適合する。
これらの型の区別は記録手帳への症状記載やホルター心電図の心拍変動解析が参考になる。
メインテートはpure β1ブロッカーで頻拍のものによい。喘息はβ2なので喘息でも使用できる。
アーチストは徐脈、正常脈によい。
β blockerはβ1選択性で、ISA(内因性交感神経刺激作用)がなく、脂溶性のものが良い。
心房細動の治療にはカテーテルアブレーションの適応のものもある。
以上が要約であるがβ blockerの使用は脈拍数を下げる作用、心臓の保護作用を期待できる。

投稿者:KUSUat 17:35| 日記