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2014年02月08日

AKB48ギンガムチェックMV

 私の社会人一年生は「秋葉原の最も中心」外神田1−1−1だ。「秋葉原」という住所は存在しない。当時女性がランチの場所またはきれいなトイレを発見することすら難しい時代から、秋元康氏はこの地にAKB48パラダイスの構築を見据えていたのだろう。そう考えると、やはりただものでない本物のプロデューサーとして尊敬の念が絶えない。当時私の勤務先の年配の社長を初め取締役は「AKIBAHARA」と発音。駅員が呼びやすいように「あきはばら」駅となったと聞いている。

 最初に断わっておくが私は芸能関係者ではないぞ。ただプロデューサー感覚や常に新鮮な発想及び自分とは娘以上の年齢差もあるAKB48をプロモートする秋元康氏の苦労はわかりやすいくらいわかる。

私も男子であり、かつて娘ほどとは言わないまでも10歳も年下の女子スタッフ達も抱えつつ、聞いたこともないカジュアルブランドや注目エリアなど連携や将来性について様々な情報を得る事が多かった。結局本当に将来性がありプロジェクトとして計上すべきなのか相当苦心した経験がある。プロジェクトとして計上すれば自身の責任にもなるのは当然。

またその女子スタッフ達と日々仕事をし、あいまいでない情報だろうという事も良くわかっている。意味不明に却下すれば当然女子スタッフのモチベーションも下がる。今後も様々に男子に不明な情報をあきらめずに提案し続けてほしい。そのような配慮が必要不可欠である。

 このように性別・年齢差を超え仕事として最終的なアウトプットを出し続ける。そしてほぼ期待を裏切らない。私にとって全く業界は異なるが秋元氏の仕事の仕方は目安の一つになっていた。日々100%で突き進むのはいくら秋元氏でも無理な話であろう。

AKB-1 私がすべてAKB48の楽曲またはMVなど見たわけでもない。ただ少し気になったのは常に更新される楽曲で唐突に「ギンガムチェック」まさにアンティークで中年世代、秋元氏や自身にもしっくりくるテイストだ。

私が思うに秋元氏であっても少々お疲れモードで我々中年世代の世界を造り、若年層にはなじみにくい50〜60年代の演出だが新鮮さは確保。ストレスの溜まりにくいテイストですり抜けて次回のプロモーションへの静養期間を設けたのではないかと推測した。でないと中年オヤジ世代が小娘世代とまともに渡り合い続けるなど不可能きわまりない。

 少々気になり「ギンガムチェック」と「フライング・ゲット」程度のMVを比較してみたが、この「ギンガムチェック」のMVに限りストーリー性が全くない。確かにギンガムチェックに身を包んだAKBメンバー・アメ車で50〜60年代の演出もあるが、変な警官コスチュームの大島優子や「リングの貞子」チックな幽霊に驚く現代風制服のAKB。

更に怪獣登場でAKBが対決。無理にでも怪獣やAKBの戦闘スタイルがやや年代とリンクできても、結局ほかは全く意味不明なのだ。AKB48のMV全てが意味不明テイストであれば納得もするが、「フライング・ゲット」はライブ感漂うMV構成でスマートだ。念押し見の「エブリバディ・カチューシャ」MVも適度にストーリー性が感じられた。つまり他のMVに意味不明さがほぼないのである。

 秋葉原系のAKBと原宿系のきゃりー・ぱみゅ・ぱみゅ。様々な違いは当然あるが「つけまつげ」連呼の変てこな曲だがやけに耳に残る、彼女の以降のMV。ほとんど見たわけもないが、きゃりーMVでは「原宿発ジャパニーズ・スタイル・ファッション」がぶれていなければ他は意味不明な演出になっていても何の違和感もわかず面白いと大多数のMV視聴者は思うだろう。AKB―MVのほぼ正統路線が突如意味不明MVに!で違和感を覚えない方がおかしい。

 そう捉えると、秋元氏のこの「ギンガムチェック」楽曲提供時の状態があまり良くないか何か熟考期間が必要で、彼が譲れない作詞で「ギンガムチェック」をキーワードにして終えMVなど他のプロモートは適切に他人に任せたのではないだろうかと個人的に推測した。

多分仕事を放り投げず適度にストレス回避ディレクターのジョセフ・カーン氏を強調。ただしこのMV内「ギンガムチェックAKB VS ブラックライダーAKB」演出はさすがだ。ベタで終わらせない。という点で私にも勉強になったのだ。その後主メンバーの卒業を迎えたのち新生AKB48「恋する・フォーチュン・クッキー」で見事再ブレークしている。個人的には「ハート・エレキ」の空間とライティングも既にちら見で捉えたがこの解説と展望は後日。

※Photo Copyright You-tube

The end!

投稿者:Lighting-TOat 09:12| その他 | コメント(0) | トラックバック(0)

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