License!
携帯通信大手3社とも私が好きだと言った最後の一社NTT‐DOCOMOさん絡みで…
最近の中国では製品にもなっていない、実体さえもないものを先行で名前を商標登録し、中国に進出しようとする企業から暴利を得る商売が増えている。最近では、アップル社の「iPAD」で数十億円規模の金銭の授受があったことは記憶に新しい。どちらが正しいのかは若手達に任せる。
ただ日本の企業も影響がないわけではなく「松坂牛」・「クレヨンしんちゃん」など多岐にわたり商標登録の被害を受けている。元々日本国内の企業同士でも様々な訴訟などがあった。最近では札幌の「白い恋人」と大阪の「面白い恋人」の争いが緊迫度を増していたが、「面白い恋人」がパッケージやロゴを変更することで、金銭の授受もなく解決したとの事である。
随分前私が勤務していた企業では「MOVA」という商標権を所有していた。具体的ではないにしろ近々発売する製品名にするためだ。もちろん「mova」「ムーバ」「むーば」と抱き合わせで商標登録済みであった。
サービスは完了したがNTT‐DOCOMOさんの、携帯「MOVA」のシリーズ名を我々が譲ったという形になる。我々の製品は携帯電話ではないが商標権上は同一カテゴリーのためNTTさんの偉い方が2名ほどで毎日のように交渉を求めてか訪問してきていた。我々が商品化・ネーミング後だったら携帯「MOVA」は存在しなかったのかもしれない。
我々は自社の社長命令に従い、無償で「MOVA」の商標権を譲渡することになった。私は弁理士と共に放棄・譲渡処理の事務作業をおこなった。間もなくTV−CMや広告に踊る「MOVA」の文字・ロゴ等を見かけるたび、複雑な心境になった。もう少し金銭的な契約などできたのでは?当時は若造で新人だった自分にはなすすべもなかった。
約1年後、無償で「MOVA」の商標権を譲渡した効果は、意外な形で我々に訪れた。新宿の一等地にNTT関連施設も多く入居予定の50階超の高層ビル「東京オペラシティ」:NTTファシリティーズ設計に関して、我々が販売可能な設備機器のうち準備可能なら優先的に納品依頼が来たのだ。確実とは言えないが商標権提供の影響はあったはずだ。
結局、当時企業TOP同士がそれぞれどのような思惑で動いたのか。今となっては、私にはわからない。ただ間違いなく言えることは、権利を廻り醜い争いをして当面の金銭を奪い合うよりも、非常にスマートなビジネス手法である。結果として商標権売買のビジネスよりも膨大な利益を生むこともあるのだと学ぶことが出来た。
このブログ・ネーム「Meccha Yavai! s.p.A.」にしても悠然としていられるのもそのような実務経験があったからだ。セコイと思われないスタンスもこれ大事(笑)
The End!
大体判ったと思うけど、常に問題意識とその解決方法を責任転嫁せず持っている子供〜学生〜サラリーマン〜プロデューサーって感じだね。どっかで「カリスマ」とか書いたけど。んなことない一般人そのものだ(笑)
投稿者:Lighting-TOat 15:15| その他 | コメント(0) | トラックバック(0)