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2016年11月27日

南加賀漢方研究会


「プライマリ・ケアと漢方」金沢医科大学総合内科学山川淳一准教授  プライマリ・ケアとは 米国国立科学アカデミー(1996年)によると、患者の広汎な問題に対処でき、かつ受診し易い医療体制、医療のことである。漢方はその特徴からプライマリ・ケアにおいて有用な医療体系といえる。近年の高齢化は一人の患者が複数の疾患を持ち、多数の薬剤を服用する状況を招いている。漢方では異病同治といって、一つの方剤で複数の病気に対応できることがある。実際に漢方の一剤を追加することで28剤を5剤に減らすことができた症例がある。不定愁訴は日常最も頻繁に出会う症状で、漢方による対応はよく行われます。特に全体的な不調を改 善できるのは漢方の特徴といえます。漢方は症状に対しての対応力は大きいのですが、病因に対しては西洋医学が勝っているといえます。漢方医学的に矛盾がないと思われることに対しても、西洋医学によるチェックは必要といえます。

投稿者:KUSUat 23:11 | 日記

2016年11月7日

自動車事故を起こさない方法


最近、自動車運転中に急性の病気(大動脈破裂、心不全、クモ膜下出血)を起こし事故に至るニュースがあります。てんかん発作や認知症、低血糖発作での事故も全国報道され大問題になっています。飲酒運転、過労運転、寝不足運転は大事故の最も重要な原因でしょうか。以上の原因による悲惨な結果を現在のテクノロジーである程度は低減することが可能です。それは自動ブレーキの採用です。特に人や自転車まで認識する機能を持つ必要があります。このレベルの機能は高級車には付くことがありそうですが、普通車では現時点ではスバル自動車のアイサイトがコストパーフォーマンスがよさそうです。患者さんには当座の理由はなくとも買換時にはよく考慮することを勧めています。

投稿者:KUSUat 12:29 | 日記

2016年11月1日

薬の話(6)薬の使い方


薬の使い方は効果、効果発現時間、効果持続時間、副作用、代謝経路をおさえておくとその自由度が上がることは言うまでもありません。今回は薬を処方する際の自分自身のスタンスをまとめておきたいと思います。特に新しい薬の使用に際しては2番煎じを心懸けるようにしています。最新のものは当方の理解がまだ深くないこともありますが、数量的に少ない為、効果や特に副作用の全容が出きっていないからです。新薬が出て1年後から使えば、もし新たな副作用があるとすると1年前から使用した人から出現することになります。その様子をみて当方も中止すれば被害に遭うリスクは少なくすることができます。ただし例外はあります。それは他に取って代わる薬がなく待つことがかえって不利になりそうな場合です。またその新薬を開発段階からよく知っていて弱点利点をうまく使いこなせそうな時です。以上のように注意していても支障が出ることはあります。劇的な場合はすぐ対処するのですが、漫然と起きてくる場合が問題です。効果も含めて最近話題になる多剤投与も念頭におきながら投薬の再評価再構成を定期的にすることは重要と思われます。

投稿者:KUSUat 14:41 | 日記

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