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2016年10月23日

再び夏のスポーツについて


今年の白山登山での考察 昨年の白山登山は2日かけて、砂防新道で登り釈迦新道で下山している。2日目は長時間、長距離で、水分補給、食事で充分でなかったと反省される。下山後、尿にはケトン体が出、比重も上がっていた。血清CKが5200、GOT118、GPT54であった。 今回の白山登山は前日に麓の市ノ瀬で宿泊し翌日早朝出発し同日下山の予定とした。出発前に採血しCK等を測定し、下山後も同様にした。いつものように山用ストックを持って別当出合を午前5時40分に立ち観光新道を登り始めた。砂防新道と違い、最初から急な登りで尾根に上がり見晴らしは良好なコースである。風や日差しが強くなければお勧めのコースである。1時間に1回の休憩をいれて黒ボコ岩、室堂と過ぎ御前峰山頂に午前9時50分に着くことができた。約10分ほど山頂で過ごし下山にかかった。右下肢がつりそうな気配があり、室堂で今回準備していた芍薬甘草湯をのんだ。薬が効いたのか黒ボコ岩から砂防新道を下るころには異常な感じは消失していた。山道でのこむら返りは起きると行動を著しく阻害する。芍薬甘草湯は有効な対策の一つとしてよいかもしれない。山用ストックの使用で転倒は一度もなく、歩行スピードも確保されたように思う。下山後、白峰の御前荘のお湯につかり帰宅した。今回は昨年と較べ疲労感の少ない山行きであった。翌日、再度採血したが、GOT,GPTは正常、CKは189が1067に上昇していた。またCRPが±であった。筋肉の酷使でCKの上昇は避けられないものの、昨年の5200を大きく下回ったのは条件の改善があったからだと思う。炎症反応(CRP)が出ているので運動後はお風呂などで温めすぎないように、むしろ冷やしたほうがよいのだろうか。今度実験してみる価値はあるかもしれない。毎年、年齢的には条件が悪くなるので、その他のことで調整し活動を続けていこうと思う。

投稿者:KUSUat 08:07 | 日記

2016年10月3日

新型CTの導入(5)


新しいCTを導入して約3ケ月経過しました。振り返って評価をしておこうと思います。 運用上は撮影時間が大幅に短縮され、午前の比較的混雑する時間帯でもスムーズに診療が進められるようになり、診療が午後の時間に大きくずれ込むことがなくなりました。このため午後の診療を30分早く始めることが可能になりました。 MPR(多断面再構成)が可能となりMRIと同様な断層面(冠状断、矢状断)もつくることができ、アルツハイマー病の際の海馬、海馬傍回の変化も見当を付け易くなりました。変性疾患などで問題になる脳幹の変化も矢状断で見やすくなりました。 従来のCTでは画像が乱れやすい厚い骨に囲まれた後頭蓋窩や頸髄の画像が鮮明になりました。そのためCTで頸髄の形態を見当づけることが可能になってきました。以上は大きな改善点です。 唯一、不満に思える点はファンが内部に多数ついているため以前の機器に較べて騒音がひどいことです。

投稿者:KUSUat 15:31 | 日記

2016年10月1日

薬の話(5)神経系に必要なビタミン


ビタミンは生存に微量に必要な三大栄養素以外の有機物質で生体内で合成することができない物質である。神経系に関係するものはビタミンB-1,B-6,B-12が重要である。 B-1欠乏は脚気を起こすことでよく知られているが、心筋障害による心不全や末梢神経障害による下肢の痺れが主症状である。多発性神経炎やウエルニッケ脳症を引き起こす。ウエルニッケ脳症は眼球運動障害、記憶障害、意識障害などをきたす。B-1は糖質、脂質代謝に必要で特に糖質(炭水化物)を大量にとると消費され欠乏する。大量飲酒者や悪阻の時に食事がとれずB-1の入らない点滴が長く続いた場合の報告がある。B-6の不足はけいれん、てんかん、貧血、舌炎をきたす。抗結核薬のINH(イソニアジド)を使用するときは拮抗作用があるため投与し不足を補う。ギンナンも同様で大量にとると痙攣をきたす可能性があるという。 B-12はすべての細胞で代謝に関係する。DNA合成、脂肪酸代謝に関与する。不足は神経系で脂質の多いミエリンを障害する。亜急性連合性脊髄変性症は運動神経線維の通る側索、固有感覚深部感覚の通る後索が障害される。また末梢神経障害もきたす。大球性貧血で分かることもある。B-12は胃粘膜でつくられる内因子と結びついて吸収されるため、胃全摘者や萎縮性胃炎がある者など胃に欠乏原因がある場合がある。萎縮性胃炎は胃ガンの前駆状況といわれ、大球性貧血が先に判明してその後の精査で胃ガンが見つかる場合がある。以上のビタミン欠乏は経口または注射で補うことができる。

投稿者:KUSUat 08:46 | お知らせ

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