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2017年9月27日

夏のスポーツ 白山(2)



7月に白山を一泊二日で登っている。観光新道で登り下山は砂防新道を使った。9月に一日空きの日ができ天候も安定していたので日帰りで逆コースをいってみた。午前6時に自宅を出発し8時には別当出合に到着した。今回は日帰りなので荷物は7月の時と比べ更に減量できた。リュックはペットボトル4本をいれて5kgにおさまった。8時15分登り始め休憩は1時間に1回、甚ノ助谷ヒュッテではおにぎり2個を摂っている。寝不足は無く、荷物も軽かったことで無理のないつらさであった。11時35分室堂に到着、少し休んで12時30分頂上であった。タラミのフルーツジュレを食べて下山に向かった。午後1時10分室堂から御前ケ峰の写真を撮り黒ボコ岩へ、観光新道に入った。観光新道は下る場合は段差が不均等でかつ大きい。また足場が分かりにくく、下りだからとスピードをあげることができない。7月 登る場合は体力と忍耐力があればそんなに登りにくいことはなかった。ただ雨天ではかなり制約を受けるコースであると思われ避けるべきである。4時10分別当出合に到着した。市ノ瀬までのバスの中で右下肢のこむらがえりが起きてきたが持ち合わせた芍薬甘草湯を一包のみ4分ぐらいで改善した。翌日の尿検査で比重が1,030と高値で脱水を示唆した。登りでペットボトル2本下りで1.5本計1.75リットルの水では不足だったようだ。4本のうちの1本のペットボトル(500ml)で1リットル用のポカリスエット粉末を溶かし電解質的には補水液と同様なものをつくって使用した。ただ糖分も2倍になり甘かったがエネルギーを使っているときはエネルギー補給にもなるかも知れない。 翌日の血液検査はCKが805、CRPが±であった。7月の一泊山行では774,−、昨年の日帰りでは1067、±であったことより、今回のこむらがえりエピソードを引き算すると荷物の減量、睡眠、休憩、食事、スピードの工夫がCKの上昇抑制に寄与した可能性はあると思われた。また、ある程度の運動量を越えるとCRPが陽性になることが分かった。運動中の稼働筋を冷やすことが筋肉にとって良いことなのか、また事後に冷却することが筋肉の損傷を防ぐのかスポーツ医学で研究されているのか知りたいところである。

投稿者:KUSUat 18:23 | 日記

2017年9月14日

生涯教育講演 内科学会


中枢神経系炎症性脱髄疾患の現代的診療 金沢医科大学神経内科学 松井 真教授 代表的疾患として多発性硬化症(MS)と視神経脊髄炎(NMO)があります。他にも有りますが病態が十分に解明されているのはこの二つです。この二つは再発と寛解を繰り返し病状悪化が進行します。炎症性脱髄疾患の急性期の治療はステロイド大量点滴静注(パルス療法)か血漿浄化療法(PP)、大量免疫グリブリン静注療法(IVIg)のどれか又はその組み合わせになります。特に抗アクアポリン4抗体が深く関与しているNMOではPPの早期導入が推奨される。初発の場合二つの疾患の初発なのか他の単相性発症であったのか分からないので急性期回復後は一定期間経過観察する必要がある。 MRIでは臨床的再発の10倍の再発が検知できるのでT2強調やFLAIR画像でモニタリングする。T1強調でガドリニウム造影すると感度も上がり、また時間的多発性も証明できるのでMSの早期診断に有用である。抗アクアポリン4抗体陽性のものを一括し、その再発予防はステロイド、免疫抑制剤の内服である。MSは細胞性免疫異常に起因するので再発予防は免疫系の応答を修飾する薬剤が使われる。

投稿者:KUSUat 22:35 | 日記

2017年9月3日

教育講演 内科学会


慢性腎臓病(CKD)の食事療法  新潟大学保健管理センター 鈴木芳樹教授 CKDの食事療法はタンパク質とナトリウム(食塩)の制限を中心にカリウム、リンの適正量の設定である。エネルギーは摂取量とともに三栄養素のバランス設定が必要である。通常生活ではタンパク質(13〜20%)脂質(20〜30%)炭水化物(50〜65%)と言われている。摂取量は最近では年代別の目標BMIを達成する方向になっている。タンパク質制限をすると比率が変わるが脂質と炭水化物の適正比率については一定の見解がない。タンパク質制限は透析導入までの期間延長にはエビデンスがある。腎機能低下抑制には非糖尿病CKDと?型糖尿病腎症で有効である。タンパク質制限は代謝性アシドーシスの是正、摂取ミネラルの制限にもなる。ただフレイル、サルコペニアなどの栄養障害のリスクを上げることも考慮しておく必要がある。リンはCKDのリスク因子であるが卵白が最も低く、乳製品が最も高い。食塩の制限も重要であるがCKD治療中の低ナトリウム血症には注意が必要である。ミネラルの代謝異常は生命予後に対しても独立した危険因子としてのエビデンスが集積されつつあり、適正な食事指導が重要である。実際上は個々の症例で柔軟に対応する必要がある。  

投稿者:KUSUat 20:05 | 日記

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