2018年7月18日
北陸パーキンソン病研究会 金沢
リハビリにパーキンソン病進行予防効果はあるか 埼玉県総合リハビリテーションセンター(神経内科)市川忠先生 パーキンソン病(PD)の治療の中心は薬物療法だが、進行を抑制する薬剤は未だ見つかっていない。リハビリがPD病理進展機序を抑制できるか検討した。スウェーデンでの4万人12年間の観察で仕事や日常生活での活動が高いと発症リスクが逓減することが示された。PDでの進行は神経細胞喪失によるものだけではない。後期では変性は遅くなるが障害は加速する。PD患者で運動によりUPDRSが改善し血中BDNF(brain derived neurotrophic factor)の上昇を認めた報告がある。動物実験では運動を前もって行うことでPDモデルラットで線条体の細胞が保たれ、組織BDNFが上昇することが示された。自発運動、強制運動どちらでもNTF(neurotrophic factor)が上がり、乳酸負荷でも上昇がみられる。有酸素運動と筋トレの組み合わせが効果が高く維持も良いようです。週2〜3日 1日30分以上の運動をすれば良いと考えます。