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2018年7月18日

北陸パーキンソン病研究会 金沢




リハビリにパーキンソン病進行予防効果はあるか  埼玉県総合リハビリテーションセンター(神経内科)市川忠先生 パーキンソン病(PD)の治療の中心は薬物療法だが、進行を抑制する薬剤は未だ見つかっていない。リハビリがPD病理進展機序を抑制できるか検討した。スウェーデンでの4万人12年間の観察で仕事や日常生活での活動が高いと発症リスクが逓減することが示された。PDでの進行は神経細胞喪失によるものだけではない。後期では変性は遅くなるが障害は加速する。PD患者で運動によりUPDRSが改善し血中BDNF(brain derived neurotrophic factor)の上昇を認めた報告がある。動物実験では運動を前もって行うことでPDモデルラットで線条体の細胞が保たれ、組織BDNFが上昇することが示された。自発運動、強制運動どちらでもNTF(neurotrophic factor)が上がり、乳酸負荷でも上昇がみられる。有酸素運動と筋トレの組み合わせが効果が高く維持も良いようです。週2〜3日 1日30分以上の運動をすれば良いと考えます。

投稿者:KUSUat 15:11 | 日記

2018年7月12日

生涯教育講演(2) 内科学会 金沢




血液診療のプライマリ・ケア 愛知医科大学血液内科 高見昭良先生 自動血球計数器から多くの情報を得ることができる。溶血性貧血では網赤血球が増え赤血球が丸くなりMCVは100-110に入ってくる。慢性の造血不全は網赤血球は増えず(6万以下)MCVは100-110が多い。ビタミンB12欠乏、葉酸欠乏,銅欠乏(胃切除後に注意)、アルコール性無効造血はMCVが110以上が多い。溶血や無効造血ではよるLD・間接ビリルビンが増える。赤血球の大きさのバラツキを示すRDW(14以下)は血栓性微小血管症は18以上になる。汎血球減少では急性前骨髄性白血病によるDICを考える。FDPの増加が目立つ。溶血では血管内溶血では鉄、フェリチンが低下し、血管外溶血(脾臓)では上昇します。

投稿者:KUSUat 20:38 | 日記

2018年7月3日

生涯教育講演 内科学会 金沢




循環器疾患予防戦略 滋賀医科大学アジア疫学研究センター長 三浦克之教授
 従来わが国では欧米と比べ脳卒中が多く冠動脈疾患は少ない特徴があった。しかしライフスタイルの変化、特に欧米化により冠動脈疾患が増加している。日本人では魚介由来のω-3系脂肪酸摂取が動脈硬化進行抑制に関与していることが分かってきた。魚介類の摂取で動脈硬化リスクは0.8に下がり、野菜果物1日480g摂取で0.7になる。高血圧や高コレステロールの高値持続の累積はリスクを上げる。生涯の喫煙量とリスク上昇は関連し、禁煙期間の延長はリスク低減に関与する。日本食がベストであり、若い人に多くなっている日本食プラス欧米食は良くないと言える。

投稿者:KUSUat 08:13 | 日記

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