2020年9月22日
脳卒中学会 横浜Web(3)
抗血栓療法の再考 山王病院 内山真一朗先生
ESUS(embolic stroke of undetermined source)栓源不明脳塞栓症の治療は抗凝固剤が良いのか抗血小板剤が良いのかは明確な差異を確認できているわけではない。最初は抗血小板剤であっても心関連があれば抗凝固剤に切り替え、そうでなければそのまま抗血小板剤というやり方もある。左房径が関連することもあるとされる。強化ホルター心電図検査で発作性心房細動が分かれば抗凝固剤でよいと思われる。afのない心疾患、心不全、狭窄部のプラークからくる動脈源性の原因も考慮される。抗血小板剤もDOACも出血のリスクを上げるがDOACの次世代薬F?a阻害剤は出血を増やさないので期待したい。