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2020年10月26日

神経学会東海北陸地方会 武生




低用量ピル内服で脳梗塞発症のプロテインS欠乏症 金沢医療センター 坂尻顕一先生 27歳の低用量ピル服用中の女性が脳幹部梗塞を発症。精査の結果先天性プロテインS欠乏症が認められた。低用量ピルで助長されたものと考えられた。  肺動静脈瘻による奇異性脳塞栓症の2例 NHO名古屋医療センター 内田百合子先生 56歳と87歳女性の報告。奇異性脳塞栓は右心系からの塞栓症で右-左シャントが必須です。肺動静脈瘻はMRIやCTで診断します。心臓だけでなく肺の精査も必要と考えます。 モヤモヤ病類似に心原生脳塞栓を合併した症例 名古屋市立大学 井上裕康先生 78歳の男性で右麻痺、失語で発症した。MRAで両側中大脳動脈が描出されず、もやもや病類似状態とかんがえられた。しかし、その後症状悪化したため脳血管造影を行い左M1にカニ爪様閉塞所見を確認した。右aplastic or twig-like MCA(Ap/T-MCA)に合併した左心原性脳塞栓症と診断した。

投稿者:KUSUat 12:43 | 日記

2020年10月23日

ウオーキングストックで大日平




大日平は立山弥陀ヶ原と称名川を挟んで対岸にある高原湿地です。標高は1700mから1800mの間にあります。そこから更に登れば2500mの大日岳で剣岳の眺望が素晴らしいようですが体力に無理があります。高さ350mの称名滝は日本で一番高い滝といわれています。その手前、称名平の駐車場に車を置き称名滝に向かって歩くと、滝手前で左に登山口があります。標高差800mですが、その殆どは尾根の上の牛首までの急登で占められています。今回も転倒予防にウオーキングストックを使っています。鎖場も何ヶ所かありますが慎重にゆっくり通過しました。大日平に入ると木道が長く続き辺りは紅葉です。大日平小屋は称名川の断崖上にあります。小屋の裏手から弥陀ヶ原、称名川、不動滝が一望できます。小屋は仕舞支度でトイレも使えなくなっていました。昼食を終え、来た道を下りました。牛首からは急斜面で、下りだからといってスピードを出すと転倒転落します。慎重にウオーキングストックを使い今回も転倒せず無事下山できました。

投稿者:KUSUat 21:55 | 日記

2020年10月3日

睡眠時無呼吸症候群と認知症、高血圧




夜間血圧が高いと脳卒中、心筋梗塞の危険性が数倍になるといわれています。現在は終了したのですが夜間血圧の自動測定システムがあって2年前まで使っていました。血圧は夜間は日中に比べ1から2割は通常低下します。しかし中には日中より高かったり急激な上昇を示すものがありました。個々の血圧の変動に合わせて降圧薬の組み合わせや服薬タイミングを調整し、自然な血圧の上下する動きにもっていこうとしました。ただ、降圧薬をかなり増やしても中々下がらない場合がありました。睡眠時無呼吸症候群(SAS)は血圧を夜間だけでなく日中においても高くします。夜間の急激な血圧上昇はSASで説明できるのではないかと考えました。SASの診断は脳波も含めたPSG(ポリソムノグラフィー)を行いますが簡便ではありません。日常診療で使える方法がないかと考えていました。パルスオキシメーターで酸素飽和度を終夜測定出来ればSASの可能性を示すことが出来ると思いましたが、最近、性能の良い簡易PSGのシステムがでてきました。3種類のシステムを試してみて比較的楽に装着できるタイプを選びました。認知症はアルツハイマー病が有名ですがSASによっても認知症状を呈することがあるのです。何人か見つけてCPAPで改善しています。認知症の人でするには簡単に装着できることが必須です。

投稿者:KUSUat 00:16 | 日記

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