2024年3月22日
良性発作性頭位変換動揺症とは?
良性発作性頭位変換動揺症は正式な病名ではありません。現在、良性発作性頭位めまい症(BPPV)に対して微小頭位変換法という手技を行い効果をあげています。その経緯の中で目の回らないめまい、頭部を急に動かした時の短時間のフワッとするめまい(目は回らない)に対しても微小頭位変換法が有効であることが経験され、このような症状を持つ場合にも積極的に取り組もうと考えています。BPPVが遷延化した場合、回転性めまいではなく頭位変換時に一瞬のふらつきがあり目は回らないという発作が繰り返す場合が有ります。最近、2年間、半年間、3か月持続した起床時などに一瞬のふらつきが出現する複数の患者さんで微小頭位変換法を行い早くて1週間、遅くて4週間でほぼ治癒するという経験が有ったのです。またBPPVの患者さんに微小頭位変換法を勧めたところ、それまで時々あった起床時などの一瞬のふらつきがなくなったと知らせてくれる方もありました。起床時などに一瞬フラッとする目の回らないめまいはかなりのひとが経験していると思います。これらをBPPVの不全型と考え微小頭位変換法を行うことで治療できるのではないかと考えています。また目は回らないのでめまい症ではなく良性発作性頭位変換動揺症という新たな疾患概念にした方が混乱しないかも知れません。だだし治療法は同一で微小頭位変換法(6分間法)とホームエクササイズとして微小頭位変換法(2分間法)を行います。