富山県唯一の国宝・瑞龍寺
加賀藩二代藩主・前田利長の菩提を弔うため、三代藩主利常が1645年から1663年までの約18年の歳月をかけて造らせた利長の菩提寺で、広大な境内・山門の高さ・法堂の廊下の長さなど、とにかくスケールの大きさにビックリします。
山門と仏殿と法堂が1997年に国宝に指定されており、総門と禅堂と大庫裏と大茶堂と回廊三棟が重要文化財となっています。江戸時代初期の禅宗寺院建築として高く評価されているお寺です。
八丁道と呼ばれる直線の石畳を瑞龍寺から約10分ほど歩くと、前田利長のお墓があります。利長公の33回忌の1646年に利常が建立した墓所で、当時は敷地が5万坪あったそうです。墓の高さが約12メートルもあるのにも驚きますが、左右にある大きな灯篭も高さが約6.2メートルもあるので、ここも一見の価値がありますよ。
ちなみに加賀藩藩祖の前田利家と正室まつとの間に生まれた長男が「利長」で二代藩主、利家と側室千代保との間に生まれた四男が「利常」で三代藩主なので、この二人の関係は異母兄弟となります。
瑞龍寺の場所は、現在の高岡駅と建設中の北陸新幹線の新高岡駅(仮称)のちょうど中間に位置するので、これから新幹線の開通に向け、その周辺は整備され、どんどん様変わりしていくと思われますが、瑞龍寺の境内だけは時を止めたまま、そのときを迎えるのは間違いないでしょう。機会があれば是非、訪ねてみてください。それでは。
<瑞龍寺>
www.zuiryuji.jp/
<高岡市観光ナビ:瑞龍寺周辺エリア> http://www.city.takaoka.toyama.jp/sangyo/0402/kankou/tourist/jp/zuiryuji_area/index.html
投稿者:森ちゃまat 23:48 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)