2014年7月28日
学術講演 パーキンソン病 DBS 新薬
パーキンソン病ウエアリング・オフ治療の進化
北野病院神経内科 齋木英資先生
視床下部(STN)または淡蒼球(GP)に対するDBS(脳深部刺激術)について。
STNのものが多いが、off時間を減らし、off時の症状を改善する。薬の量も減らすことができるが、うつ傾向になることがある。on時の症状の改善は期待できない。効果があるのは55歳までで、発症から10年以内、L-DOPAに反応の良いものである。70歳以上では効果は期待しにくい。
55歳以上でオフ症状でジストニアのあるものはGPにDBSも考える。
新しい薬剤、アデノシンA2A受容体拮抗薬(イストラデフイリン)off時間の短縮作用があり、ジスキネジアのないon時間を増やす。また眠気のない抗パーキンソン薬であり、作用時間が長いので一日一回の服用ですむことが特徴である。