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2014年6月22日

頭痛の話(6)




後頭神経痛による頭痛
この頭痛はかなり頻度が高いと思われるが一般的な頭痛の分類には入っていない。そのためこのような頭痛の存在が次第に認識されなくなっていると思われる。この神経は脊髄の最上部後方から出て第一頸椎(環椎)と後頭骨の間を通って後頭部頭頂にかけて分布する神経である。
頻度が高いのは構造的な問題にあると思われる。
第一頸椎には重量のある頭部が載っている。しかもその頭部を安定化するため後頭部後頸部の強力な筋群によって頭蓋骨が第一頸椎に強く押しつけられている。そのため後頭神経に対するストレスが強くなり神経痛をきたし易くなると思われる。
悪い姿勢、感冒、飲酒、むち打ち、高い枕、受験勉強、精密作業などで神経痛を誘発することがある。
予防には良い姿勢、ちょうど良い高さの枕、軽い上肢の運動、横になるなどがある。
痛みの強いときは神経ブロック、鎮痛剤、ビタミンB群、筋弛緩剤が効果がある。緊張性頭痛と合併するときは抗うつ剤、抗不安剤を要することもある。
診断は神経の圧痛が参考になるが、他の頭痛の原因を否定しておかないと頻度が高い故、重大な頭痛を見落としてしまう可能性がある。

投稿者:KUSUat 18:31 | 日記

2014年6月20日

講演会 循環器系の話題




やわた地域医療連携ネットワーク講演会

やわたメデイカルセンター
琴野巧祐先生
高血圧ガイドライン2014をふまえた診療
細かな枠組みがあるが大まかには130/80に近づけるのが成績が良いと思われる。糖尿病、腎障害などあればさらに低い方がよいというデータがある。ただし急激な降圧は避けなければならない。

やわたメデイカルセンター
居軒功先生
心房細動の抗凝固療法とカテーテルアブレーション
心房細動による塞栓症予防はこれまでワーファリンのみであったが新薬が出てきてワーファリンの効果を上回るし副作用もすくない。ただし使用条件に制限があるためよく確認して使うことが必要である。心房細動自身をなくするのはカテーテルアビュレーションである。ただし施術による効果は7割程度なので二回しなければならないこともある。重篤な危険は1%を超えないところまできていると思う。
以上がまとめである。

投稿者:KUSUat 23:45 | 日記

2014年6月18日

頭痛の話(5)




群発性頭痛について
群発性頭痛は片頭痛と間違えられやすい。以前はよく知られていなかったため、診断治療まで到達できず、症状の激しさでヒステリーや狂言と誤解されることもあったようです。
一側の眼窩から額にかけて激痛が出現し数十分から数時間持続します。それが数週から数ヶ月にわたり群発、つまり繰り返します。
7割以上が男性で20歳から40歳に初発することが多いようです。寝入りばなや早朝におきることが多く連日同じ時刻に出現することもあります。発作時には同側の結膜充血、流涙、鼻汁、鼻閉を伴うことが多く、吐き気は少ないようです。また、機嫌が悪くなり怒りっぽくなることもあるため、その点を考慮する必要はあります。
診断は副鼻腔炎、三叉神経痛などを否定して後、症状の経過を聴くことで可能です。特異的な診断としては、発作中に酸素吸入を行い急速に症状が改善すれば確定できると思います。他の頭痛では酸素吸入では改善するものはありません。
治療は片頭痛の治療と重なる部分があります。発作時はトリプタン系薬剤の頓用または注射で劇的に改善します。予防に関しては決定的薬剤がないことと、期待はできるが使用に注意が必要なので単純に使える薬剤が現時点はないことが課題です。

投稿者:KUSUat 18:13 | 日記

2014年6月15日

学術講演 心房細動の診かたと治療




学術講演会 心房細動の診かたと治療

東邦大学池田隆徳教授
心房細動は脳塞栓の最も大きな原因疾患である。持続性、発作性いずれにおいても塞栓発症リスクは変わらず、抗凝固薬が予防の主体になる。
日本では150万人以上が心房細動に罹患していて80歳以上では5%にあるといわれる。ストレス、深酒、不摂生をさけると3割は減少するといわれる。
心房細動には迷走神経緊張型(夜間)、交感神経緊張型(日中型)、混合型(自律神経型)があるが、それらのコントロールの薬剤選択は異なる。
夜間型は抗コリン作用のあるシベノール、日中型はメインテート、自律神経型はサンリズムが適合する。
これらの型の区別は記録手帳への症状記載やホルター心電図の心拍変動解析が参考になる。
メインテートはpure β1ブロッカーで頻拍のものによい。喘息はβ2なので喘息でも使用できる。
アーチストは徐脈、正常脈によい。
β blockerはβ1選択性で、ISA(内因性交感神経刺激作用)がなく、脂溶性のものが良い。
心房細動の治療にはカテーテルアブレーションの適応のものもある。
以上が要約であるがβ blockerの使用は脈拍数を下げる作用、心臓の保護作用を期待できる。

投稿者:KUSUat 17:35 | 日記

2014年6月8日

脳神経外科コングレス(大阪)(3)




虚血性脳血管障害の最近の状況
脳血管障害はたった一度の発作で寝たきりになってしまうこともある疾患である。特に心原性脳塞栓症は重症度が高くなることが多い。まずなによりも予防が重要である。最大の原因は非弁膜性心房細動である。この疾患は加齢とともに増加する。発作性と慢性では発症率に差はないとされる。塞栓予防には抗凝固薬が必要になる。ワルファリンがこれまで使用されて来たが、最近、新規経口抗凝固薬がでてきた。ダビガトラン、アピキサバンは腎機能低下では使いづらいが、出血に関してはワルファリンをしたまわっている。投薬開始にあったてはCHADS2scoreが参考となる。鬱血性心不全、高血圧、75歳以上、糖尿病、過去の脳卒中または一過性脳虚血発作である。
さて超急性期脳梗塞ではt-PA静注療法が行われるが、これまでは発症から治療開始まで3時間であった。それが4.5時間まで拡大されデータが積み上げられている。時間との戦いになるため効率のよいシステムの整備が重要である。
クモ膜下出血の際の脳血管攣縮は遅発性脳梗塞の原因とされ予後に大きな影響があるとされてきた。全例の25%に出現するといわれる。しかし最近、脳側にも何らかの原因があるのではないかというデータが出てきた。

投稿者:KUSUat 11:08 | 日記

2014年6月7日

頭痛の話(4)




緊張型頭痛は一般的なタイプの頭痛で生涯有病率は8割といわれ、有病率は2割程度である。以前は筋緊張性頭痛といわれ、頭蓋に付着する筋肉、前頭筋、側頭筋、咬筋、僧帽筋などが緊張し頭部を締め付ける。また筋を押すと圧痛が認められる。軽度であれば筋弛緩薬、鎮痛薬が効果するが長期にわたると効果は減弱する。この場合は塩酸アミトリプチリンなどの抗うつ薬が有用なことがある。原因ははっきりしないが、ストレスやうつ状態が増悪因子となることは確かである。薬剤だけでなく運動や生活様式の改善も重要である。

投稿者:KUSUat 20:45 | 日記

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