<< 2015/09トップページ2015/11 >>
2015年10月23日

鞍掛山 ストックの使用経験




鞍掛山は小松市と加賀市の境にある477.7mの山で馬の鞍に形が似ているのでこの名前がついている。
小松市からは那谷寺のある那谷町から山に入った滝ヶ原町に登山口がある。市中心部から30分程度で駐車場につく。
高低差は392mである。今回もストックを持っての登山で安定性とスピードの評価をしてみた。
登りは中ノ谷コースでかなり急な斜面で岩場の部分もあったがロープが張ってあり助けられた。スピードを出すと平坦な部分でもふらつきが出るが、これはストックを使うことで避けることができた。45分で頂上につくことができた。
山頂に数組のグループがいて、昼食中の高齢のグループではビールを呑む人もあり、下山に大丈夫なのか心配になる。
下りは西ノ谷コースを降りた。このコースは良く整備され急な場所も少なく、ビールを呑んでの下山も有りなのだと思った。ただストックの転倒予防効果を確かめるには負荷の少ないコースであったが、スピードを出すことができたので所要時間はかなり短縮された。

投稿者:KUSUat 22:13 | 日記

2015年10月12日

神経学会地方会 富山




薬剤性不随意運動をきたす薬物ではスルピリド(ドグマチール)が重要と思われる。これは胃薬、整腸薬として内科系、外科系で使われる頻度が高く、長期間使われることも多い。特に70歳以上での使用で問題が多いように思われる。パーキンソン症状(硬い表情、遅い動き、小刻み歩行)ジスキネジア、ジストニーなどが出現する。
治療は薬剤の中止であるが、急に中止すると元々あった病気の調子が悪くなるため他剤に少しずつ切り替えて中止していく。
中止によってパーキンソン症状は改善するが、他は薬剤性遅発性ジストニー、ジスキネシアとして改善しないままのことがあり難治であった。
これに対して少量の(3mg/日以下)アリピプラゾール(エビリファイ)が効果的であることが報告された。

投稿者:KUSUat 12:29 | 日記

2015年10月3日

痺れの話 (1)




痺れ(しびれ)というのは辞書を引くと「体の一部または全体の感覚を失って、運動の自由を失う」とある。しかし医学的には運動の痺れと感覚の痺れがある。
たとえば普通、片麻痺(半身麻痺)は運動機能について使われることが多い。
運動の痺れと感覚の痺れはそれぞれ単独の場合もあるし併存する場合もある。運動の神経経路と感覚の神経経路は本来別で、接している部位もあるが別々に走る。接している部位での障害では両痺れは併存するし、分かれている部位での障害では単独の痺れとなる。
運動の痺れでは麻痺(運動麻痺)という言葉が使われることが多く、感覚の痺れ(感覚障害)では「痺れ」を使う傾向があるようだ。
感覚障害には感覚の低下する感覚鈍麻、感覚が敏感になる感覚過敏そして異常知覚がある。また痛みも感覚障害に入るがこれは痺れと表現することはない。次回は感覚障害における痺れから考えていきたい。

投稿者:KUSUat 00:47 | 日記

<< 2015/09トップページ2015/11 >>
▲このページのトップへ