2016年2月27日
北陸神経疾患研究会 (1)
パーキンソン診療のピットフォール
自治医大ステーション・ブレインクリニック
藤本健一先生
パーキンソン症候群には多系統萎縮症(MSA-P)、進行性核上麻痺(PSP)、大脳基底核変性症(CBD)、正常圧水頭症(NPH)、薬物,脳血管障害性パーキンソニズムなどがある。
(1)診断について
それぞれ特徴があり参考になる。MSAは左右差が少なく、首下がり現象(3から5割)がある。 PSPは抑制が効きにくく、びっくり顔が印象になる。 CBDは大脳皮質の左右差が著明でL-dopaの効果がない。脳血管障害性は左右差少なく下肢から始まることが多く、振戦が少なく歩幅が広い。薬剤は左右差なく、振戦少なく下肢の症状が主になる。口唇ジスキネジアを認める。検査では心筋MIBGを信じ過ぎないようにすること。最近ではDAT-SCANが使えるようになりPETによるものはより高い感度がある。