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2014年12月31日

認知症サポート医研修 (1)


国立長寿医療研究センター もの忘れセンター長  櫻井孝氏 認知症早期発見・早期治療の意義について 全認知症の5~10%には可逆性の疾患も多数存在する。慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症は脳外科手術で改善する。甲状腺機能低下症、ビタミンB群欠乏症では甲状腺ホルモンやビタミン投与で進行を抑え回復することも可能である。脳動脈硬化に起因するものは生活の改善や薬剤によって悪化を防ぐことができる。アルツハイマー型認知症ではコリンエステラーゼ阻害薬による進行抑制が可能せあり、治療開始が早ければ効果もでやすいと言われている。

投稿者:KUSUat 21:58 | 日記

2014年12月29日

めまいの話 (6)薬剤による眩暈


薬剤による眩暈はめずらしいものではない。ただ、それは様々な眩暈であり、様々な原因によるとおもわれる。降圧剤では血圧が下がりすぎると、脳底動脈の血流が低下し、眩暈が誘発されてもおかしくない。この場合は血圧測定が参考になる。てんかんの薬や抗ヒスタミン薬、安定剤、眠り薬は眠気のための眩暈ふらつき感を伴うことがある。しかし薬の作用そのものによる眩暈が確実に存在する。抗てんかん薬のフェニトインは過量になると眼振をみる眩暈を生ずる。抗生物質のミノサイクリンは眩暈を生ずる場合がある。程度の軽いものも入れればかなりの数の薬物が眩暈をおこす。特に新しく服薬開始した薬はその可能性を考え、一時中止や他剤への変更で様子をみるのも一つの方法である。

投稿者:KUSUat 16:46 | 日記

2014年12月22日

漢方セミナー (1)


筑波大学附属病院臨床教授 加藤士郎先生 漢方は西洋医学と違い経験的手法を重視し、治療手段を決定する。 ただし漢方にもエビデンスは認めることができる。COPDへの補中益気湯やうつに対しての半夏厚朴湯の効果の報告、認知症に対しての釣藤散、抑肝散の経験はエビデンスを示している。 大建中湯の腸管運動亢進作用はイレウスに使用され確実な効果をあげている。 抑肝散はセロトニン神経系への作用とグルタミン酸神経系への作用で複数のタイプの認知症に使われている。漢方にも副作用はあるがアレルギーには注意が必要である。柴胡剤は間質性肺炎、麻黄剤は動悸、尿閉、甘草剤は高血圧、浮腫、偽性アルドステロン血症に気をつける必要がある。

投稿者:KUSUat 23:57 | 日記

2014年12月11日

てんかん医療セミナー (1)


小児のてんかん 愛知県心身障害者コロニーこばと学園麻生幸三郎先生てんかんの診断ではてんかんの発作が発作症状の観察聞き取りや分析、発作時ビデオ脳波同時記録などで証明することが必要である。脳波(発作間欠期)画像診、断家族歴、既往症を確認する。 脳波はてんかん発作を診断する唯一の手段である。しかしてんかん放電=てんかんではない。 小児のローランドてんかんは小児のてんかんの2割前後を占めるが思春期までに消失する。てんかんの薬物療法は単剤投与が原則である。2年以上コントロールできるのは7割から8割に及ぶ。

投稿者:KUSUat 13:52 | 日記

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