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2015年2月22日

漢方セミナー(3)消化器疾患の漢方治療




消化器疾患の漢方治療 筑波大学附属病院臨床教授 加藤士郎先生 漢方が有効な疾患は慢性胃炎、常習性便秘、過敏性腸症候群、慢性下痢、腸管癒着、慢性肝炎などがある。
体質が強い実証、体質が弱い虚証、間の中間証という証に基づいて薬剤選択をする。
例えば虚証で食欲不振、心窩部不快感、易疲労性では六君子湯。虚証で食欲不振、抑うつ感では補中益気湯を使う。
中間証で上腹部痛、吐き気では柴胡桂枝湯を使う。
過敏性腸症候群では 桂枝加芍薬湯、小建中湯、大建中湯などが使われる。
弛緩性便秘では大黄のはいった大黄甘草湯、麻子仁丸、潤腸湯。痙攣性便秘では大黄を含まない 桂枝加芍薬湯が使われる。

投稿者:KUSUat 23:30 | 日記

2015年2月17日

神経内科教育講演 京都




虚血性脳卒中治療の最新動向 北里大学神経内科西山和利先生  脳梗塞の際、抗血小板剤を2剤使用は急性期3週間以内まで、以後の使用は脳出血の頻度を高めるので1剤のほうがよい。
欧米人に比べてアジア人はワーファリン、アスピリンによる脳出血が多い。急性期血栓溶解剤(TPA)の使用量も2/3の0.6mg/kgで使われる。
心房細動で起こる脳塞栓はこれまでのワーファリンに替わってダビガトラン、アピキサバン、エドキサバン、リバロリキサバンなどのNOAC使用で脳出血をへらすことができる。
睡眠時運動・行動異常  関西電力病院睡眠センター 立花直子先生   疾患としてはレム睡眠行動異常症(RBD)、下肢静止不能症候群、睡眠中のてんかんが上げられる。RBDは夢と一致した動きが睡眠状態でおきる。RBDの基礎疾患としてパーキンソ症候群などが考えられる。睡眠中のてんかんは前頭葉てんかんが多い。診断には睡眠ポリグラフィーが必要であるが、装置と訓練されたスタッフをそろえるのは困難なのが現状である。

投稿者:KUSUat 21:03 | 日記

2015年2月16日

わかりにくい頭痛 持続性片側頭痛




持続性片側頭痛はきわめて稀な疾患です。
毎日連続してみられ、消失する時間がありません。
片側性で反対側に移動しない。程度は中等度で、時に重度となることがある。鼻閉、鼻漏、流涙、結膜充血、眼瞼下垂、縮瞳などを伴う。インドメタシンで完全寛解する。群発性頭痛、片頭痛と間違えられることがある。他の鎮痛剤が全く効かない。女性に多く20歳から40歳が平均発症年齢とされる。
頭痛の患者さんはこれまでたくさん診てきましたが、該当する方はありませんでした。今回、数週間の左全体の頭痛で数カ所の医療機関で診て片頭痛の薬、鎮痛剤、副鼻腔炎の薬を処方されて全く効果がないという11歳の女の子が受診されました。
自律神経症状はなく、症状も一時改善があったという経過でした。
迷いましたが、他に術がなく不全型の可能性を考えインドメタシンを出してみました。25mgの頓用で2回目で完全に症状が消失しました。貴重な経験でした。

投稿者:KUSUat 00:27 | 日記

2015年2月10日

てんかん医療セミナー (3)薬物療法とその先




てんかんの薬物療法とその先 静岡てんかん・神経医療センター 井上有史先生
薬物の選択では第一選択は部分発作はカルバムアゼピン、欠神発作、ミオクローヌス、強直間代発作、その他全般発作はバルプロ酸になる。次の選択薬では新規抗てんかん薬が課題になる。
高齢者ではカルバムアゼピン、ラモトリギン、レベチラセタム、ガバペンチンが考えられ、少量より開始される。また少ない使用で効果がある。
先発薬と後発薬では先発から後発の場合は差違は少ないが、後発から他の後発薬の場合は差違が現れやすいことがある。

投稿者:KUSUat 09:28 | 日記

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