2015年2月22日
漢方セミナー(3)消化器疾患の漢方治療
消化器疾患の漢方治療 筑波大学附属病院臨床教授 加藤士郎先生 漢方が有効な疾患は慢性胃炎、常習性便秘、過敏性腸症候群、慢性下痢、腸管癒着、慢性肝炎などがある。
体質が強い実証、体質が弱い虚証、間の中間証という証に基づいて薬剤選択をする。
例えば虚証で食欲不振、心窩部不快感、易疲労性では六君子湯。虚証で食欲不振、抑うつ感では補中益気湯を使う。
中間証で上腹部痛、吐き気では柴胡桂枝湯を使う。
過敏性腸症候群では 桂枝加芍薬湯、小建中湯、大建中湯などが使われる。
弛緩性便秘では大黄のはいった大黄甘草湯、麻子仁丸、潤腸湯。痙攣性便秘では大黄を含まない 桂枝加芍薬湯が使われる。