2017年5月23日
認知症対応力向上研修 (2)
認知症の実態と治療、予防 金沢大学神経内科 篠原もえ子先生 認知症の地域調査で重要なことは調査率、追跡率を高くすることです。脳健診に積極的に参加しない住民のなかに認知症や認知機能低下のある住民が多く含まれるからです。悉皆調査(全数調査)には健診の他自宅訪問、施設訪問を行うことが必要です。 緑茶摂取では将来の認知機能低下予防効果を実証できました。緑茶を週一回以上摂取する習慣のある高齢者で罹患リスクが低いことが分かったのです。 現在ポリフェノールであるロスマリン酸を含むレモンバーム抽出物の摂取でアルツハイマー病の抑制ができるかのプロジェクトを進めています。認知症の危険因子、防御因子を明らかにするには疫学研究は大切です。予防・先制医療の確立が望まれています。